たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

長野はモラルある都市。

2008年01月26日 | Weblog

「しなの鉄道」乗客の皆さんのモラル。

 

 一昨日は、戸倉上山田温泉で新年会があり出席しました。

 と言っても、ホテル等に泊まっての新年会ではなく、地元お薦めの居酒屋での会合でありましたが、日本酒を愛好する方にとっては、「茶碗むし」が出来るほどの杯で、その杯を何杯酌み交わしたか分からないほど、大変盛り上がった会でした。

 

 しかし、どんなに酔っても、誰でも家にたどり付かなければなりません

 私は、その居酒屋からタクシーをたのみ、戸倉駅からしなの鉄道に乗り、長野駅から長野電鉄に乗り換え家に帰りました。

 

 戸倉駅でしなの鉄道に乗った時は、夜9時を過ぎていたと思うのですが、この遅い時間にしては乗客は結構多く、都会であるかの様な錯覚を覚えました。

 

 ただ、都会と違うと感じたのは、列車のドアが寒冷地対応であるため、乗り降りする時、自分で開閉するということです。

 また、ドアを開けっ放しにしておくと外の寒気が入って来るため、誰一人として開けっ放しにする人がいませんでした。

 これが「しなの鉄道の乗客のモラル」であり、都会と違う良さだなと思いました。

 

 長野駅に付き長野電鉄の改札付近に到着すると、歌声が聞こえて来ました。歌声の方向に行ってみると、若者の路上ライブでした。

 

 

 「長野でもこんな夜遅でも、路上ライブをやっているんだ。」と思いながら、彼らに写真撮影の許可をもらい、「頑張って」と激励しました。これも、都会的な傾向です。

 

 

 長野新幹線が開業する時、「東京は長野だ!」、「東京~長野間最速1時間19分」というJR東日本の宣伝が行われ期待に胸が膨らみました。

 でも、新幹線開業から10年が経過した現在、便利になったことが当たり前の様に時が過ぎていますが、良く考えて見れば「最速1時間19分」は、いつの間にか大宮にも止まる様になり「最速1時間23分」となり、その宣伝内容は一過性のものであり、仕組まれたものと言わざるを得ません。

 また、「東京は長野だ!」というスローカ゜ンも、そのスローガンの通り、県内から東京への誘客を促進している傾向です。

 

 しかし、しなの鉄道で感じたドアの開け閉めに関する乗客の「しなの鉄道の乗客の倫理感」は、東京には無い人間の思いやりの心であり、長野駅で出会った「路上ライブ」は、東京に行かなくても地方都市でも真剣にアピールしている姿だと、私は思います。

 

 本県の観光振興等をアピールする時、こうした信州人の日常生活(人情)を、基礎にしたアピールが必要だと実感した一日でした。

 

 そして、「東京は長野!」でなく、人情あふれる「信州都市」としてのイメージを、今後新幹線が、2014に金沢まで開通することを視野に入れて、戦略的な対応を行うべきと思いました。