たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

決算特別委員会と事業評価

2007年11月24日 | Weblog

県民の皆様が、納得できる県政の仕組みを創りたい。


 


 最近の県議会は、12月議会を前にして段々と慌ただしくなって来ました。11月20日には、決算特別委員会の本庁調査、知事と各派代表者との懇談会、各会派の団会議、商工議連の勉強会等々、様々な会議がおこなわれ、結構多くの議員が議会に顔を出すようになりました


 12月29日(木)に議会運営委員会が開催されると、12月議会に提案される議案の勉強会や一般質問の準備、請願や陳情の取り組みなど県議会の動きは、いよいよ活発になって来ます。


 



先週の11月20日の議員の登庁盤


 


★ 県議会には、各入り口3箇所に、この「登庁盤」があり、議員は、議会に登庁すると、この登庁盤のボタンを自分で押すことになっています。しかし、このボタンを押すと、自分が県議会内に居ることを理事者やマスコミ等に示すことになることから、過去において私は、ボタンを押さないことが多々ありました。)


 


 そんな中、会派の知事への申し入れや、会派の会議の準備のため控室にいると、昼食のため休憩となった決算特別委員会から控室に帰って来た宮澤宗弘議員が、「たけちゃん。この書類に何か問題はないか、見てよ。午後、質疑するから。」と書類を手渡されました。


 


 私からは、「かんべんしてよ。夕べ飲みに行っちゃつて、勉強していないんじゃないの。」と言うと、宮澤議員からは、「いや、ちゅんと昨日はチェックしたよ。そうじゃなくて、さらに、たけちゃんの視点で、見て欲しいということ。」というので、その書類を「しかたなく」見始めました。


 書類を見ると、それは企画局の決算委員会の説明資料で、私が決算特別委員をしている時とは違い、これまで私が求めて来た「事務事業評価シート」が課別に添付されていて、宮澤議員は、その細かな字で記載されたシートをチェックし、ちゃんと蛍光ペンやメモをしてありました。


 私は、これまで求めて来たことが、「こんな形で決算特別委員会の説明資料で、変化して来ているんだ。」と思い、段々興味が湧いて来て、短時間でしたが、ついつい説明資料を全部チェックしてしまいました。そして、2点ほど気が付いた点を宮澤議員(先輩)に申し上げました。


 宮澤議員は、何事にも「熱恋」タイプであり、宮澤議員に「にらまれれば」、「食い付いたら、離れない」ことを理事者は覚悟せざるを得ません。私としては、そんなことを創造し、少し理事者に遠慮た事項を申し上げたつもりです。


 


  


決算特別委員会に提出されている「評価シート」


 


 ところで、私は、過去に3回(4回?)ほど決算特別委員や委員長をやり、決算書類が分かりにくいことから、県民に分かりやすい決算書や附属書類とするよう求め、改善して来ました。


 そして、その経過から県が前年度行った事業について、せっかく行っている「評価」を決算に反映し、決算特別委員会の審議に、分かりやすく示し、来年度予算に生かすシステムを確立するため、「基本計画の議決等に関する条例」の提案にあたって、第5条に「知事等は、毎年、基本計画に基づく主要な事業の実施状況に対する評価を行い、その概要を議会に報告するとともに、一般に公表しなければならない。」として、そのことを求めました。


 でも、どの施策が「主な事業」なのかは、前知事のもとでは「中期計画」がないため不明確なままであり、今回行っている決算特別委員会に付託されている内容のほとんどは、前知事が提案した予算であることから、不明確なままです。 


 


 しかし、村井知事は「中期総合計画」を主要な事業の数値目標も含め12月議会に提案することから、今後は本県が目指すべき方向と主要な事業の実施状況に対する評価が明確になることから、県民生活向上のためのシステムに近づくことになると思います。


 また、評価シートにも、当然、事業目標に対する進捗状況や自己評価だけでなく、「第3者評価」の結果、県民世論調査の結果等が記載されなければならないと思っており、これが行われれば、決算審査書類もかなり客観性が担保され、透明度が高くなると思います。


 


 ただ、私は、このほかに毎年「県民満足度調査」を行い、評価に反映させることを求めているのですが、先日、会派が村井知事に行った申し入れでは、「満足度調査を行っても、信州人は理屈ぽいので、満足していても満足なんて答えないのではないか」と否定的だったのが残念でした。(私は、県がやるべきことをチャントやっていれば、満足度は必ず結果に表れて来ると確信しているのですが・・・・・。)


 


 私は、今回の決算特別委員会に提出された説明資料を見て、今後も職員の日常業務や決算書類の作成について、手間がかからず、県民に分かり易い仕組みを確立するため頑張る決意を新たにしました。


 


 それにしても、現地機関へ出向いての審査や、本庁での2班に分かれての長い期間の決算特別委員会。


 私達会派からは宮澤議員のほかに、小島議員、高島議員の3議員が出席し打ち合わせをしながら審議を行っていますが、そのご苦労に感謝しました。 


 



 「改革・緑新」の団会議の様子