たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

「日本は時間に厳しい」は大嘘

2018-12-06 19:00:00 | Weblog
 昨年1年間は米国ミネソタ大学に研究員で留学していた。東京に帰ってきて、はや8ヶ月になる。
 たった1年間のアメリカ留学、帰ってきてからもう8ヶ月も経っているのに、そんな俺でも、生意気にも東京に違和感を抱くことがある。

 それは、時間の厳しさ。

 なんかね、たまにアメリカにいるときの自分が帰ってきて、品川駅とかでスーツ姿で走ってるおっさんとか見ると、ちょっと笑っちゃうんだよね。自分も走ってるくせにさ(笑)。
 ミネソタでは、何かが始まる時間に合わせるために走る、なんて殆ど無かったなぁと思う。

 いつだったか、ミネソタのラボで、友達と話してたんだけど、、

 『いやー、電車が10分も遅れててさ。凍え死ぬかと思ったよ』(←その日-20℃)
 「HAHAHA! Keiは寒さに弱いねー」
 『10分も遅れたくせに、何のアナウンスもないんだよ?』
 「ヘイ、Kei、ここは日本じゃないんだよ?そんなことで謝ったりするのは日本だけさ」

 なんてことがあったりして(遠い目)、それほどミネソタは時間がゆっくり流れていたなぁと思う。

 でも、だからといって、日本、特に東京が「時間に厳しい」わけではないように思う。だって、ゼミとか会議とか、平気で延ばすじゃん。日本人って、(特に自分が上司で部下に)時間泥棒することに対して、何の罪悪感も抱かなかったりするじゃん?若い子はまた違うけどさ。
 ミネソタにいるとき、ゼミが延びたり、セミナーが時間以上に行われることは一切なかった。始まりの時間は割とテキトーで終わりの時間は厳しいのがミネソタで、始まりの時間が厳しくて終わりの時間がテキトーなのが日本なイメージがあるんだよね。

 アメリカは個人主義(Individualism)が多くて、日本は集団主義(Collectivism)が多いってのは、この辺にもあるのかなぁと思う。アメリカでできた友達とか、みんなで飲んでて、帰るときには何の前触れもなく、突然自分のタイミングで帰るからね。あれは見習わないとあかんよ。ひきこもりの俺としては。

 グローバルになりてーなら、英語なんてできなくていいから、まずはあらゆる類の飲み会を、自分のタイミングで帰れるようになるところから始めてみてはどうかね?
コメント
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