たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

「おかしい人」なんていない

2018-12-12 19:00:00 | Weblog
 Twitterを見てると、ちょっとした発言で、「こいつはおかしい」とか「変なヤツだ」とかの認定が日々行われている。

 気持ちはわからんではないのだが、ちょっと待ってほしい。冷静に考えて、世の中にそんなに「おかしい人」はいないんじゃないか?
 「おかしい人」ではなく、いつもは極普通の人なのに、ある発動条件によって「おかしい状態」になっているだけ、ってことはないの?!と思うのだ。

 今日は、その「おかしい状態」の発動条件を探ってみたい。

 まずは時間に着目しよう。
 中二病、季節の変わり目さん、深夜ノリ。これらの方々は、非常にわかりやすく「おかしい状態」になってますよね。一定時期、一定期間、一定時間に、おかしくなる人たちです。時間限定であれば、「おかしい状態」は、ほとんどの人が経験あるのではないでしょうか。
 中二のときは「なんでもできる!」ってなるだろうし、季節の変わり目は個人的にはよくわかんないけど(笑)、春先と秋先は電車とかにいるやん?で、深夜に友達と電話したり、ずっとYouTubeみたりしてると、「世界は俺のモノ」的に思ってきちゃったりして、ちょっとおかしくなってきたりするやん?朝起きるとバカバカしくなったりしてさ。

 こういうことは多かれ少なかれ、誰にでもあるんじゃないかと思うわけです。
 そもそも人は、どこかしらに「おかしい状態」を保持してしまっていて、それがどのように発現されるか?だけだと思うのですよ。

 では次に、場所に着目してみよう。
 アイドルのコンサート、ディズニーランド、スポーツ観戦。大してファンでもないのに、誰かの付き合いでこういう場所に行ったとき、熱狂的なファンを見つけると、高確率で「おかしい人いたわ。。」ってなるでしょう。
 でも、上記したような場所であれば、ある程度は許容しますよね?だったら、冷静に考えてほしいんです。職場やTwitter、研究室やゼミの場においてのみ、「おかしい状態」が発動されてしまう人も、一定数いる可能性を。

 ちなみに、私も、ブログやTwitterで自分で書き終わったものを見たときに、「これは、自分ではない何かに"書かされた"な」って本気で思うことがあります。こういうときは「おかしい状態」になってる可能性が極めて高い。
 ネットで先に私のことを知ってて、リアルで初めて会った人に高確率で言われるのが、「たかはしさんって意外と普通ですね」です。まったく、良いんだか悪いんだか、わかりませんが。。(YouTubeで音声あげはじめてからは、こう言われることは少なくなりました)

 さて、そういうわけで、ここで終わってもいいのですが、論理の基本に準じると、一つだけ変数が足りていません。
 「時間(t)」「場所(x, y, z)」ときたら、「数(N)」の要素を考えないわけにはいかないでしょう。

 「数」でおかしくなるとはどういうことか。
 例えば、Twitterでリツイートされまくると、平常心を保つことは難しくなると思います。私も、はじめて100件以上リツイートされたときには、かなりテンションが上がった覚えがありますし、はじめて1000件以上リツイートされたときには、テンション上がりすぎて友達にかなり長電話してしまいました。フォロワー数に関しても、多くなればなるほど、自分自身を保つのが難しくなるでしょうし(私は1000人程度ですが、それでもTwitter上での「たかはしけい」に持っていかれそうになることがあります)、「おかしい状態」になることも多いでしょう。

 Twitterだけでなくとも、「時間」「場所」でおかしくなっている状態の自分に対して、誰かから沢山の「数」批判を浴びたりしたら、めちゃくちゃおかしくなると思います。

 だから、大人なら、便乗して他人を煽るのはやめましょうね。このせいで、誰か(特に重度の中二病患者である若い子)がおかしくなったのだとしたら、便乗して煽った人にも責任はあるんじゃないかと思うわけです。
 もちろん、ネットの場合であれば、その程度煽られておかしくなるくらいの防御力で、書き込んではいけないわけです。でもさ、、いつの間にか得てしまった攻撃性を、自分自身への防御力へと簡単に転換できる人も少ないので、自分のことを大人だと思うのなら、ある程度、温かく見守ってあげてもいいんじゃないでしょうか。
コメント
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