たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

やるせない想いは

2015-03-19 00:38:33 | Weblog
 期待している相手に対しての妄想は行えば行うほど良いと俺は思う。
 短い時間の少ない情報や小さな出来事から、相手をより良く想定して、相手への気持ちが高まり、自己完結しながらも、相手との現実の距離を見つめる時、必ず思考力が高まっていくから。

 多くの女が情熱と気持ちだけで行動することを男に求めていることを理解しているAグループ(ノリの良い集団の総称)の男は、とかく直接的なアプローチをしがちだ。女にとっての"情熱こそが現実である"という妄想の隙間を、手っ取り早く肉体関係になろうとするグループ性の高さは、一時的に埋めてくれる。
 だが不幸なことに、男にとって行為そのものは、非常に理性的であることが殆どである。ここで、次第に、相手への妄想が打ち砕かれる。しかし、懲りずにそれこそがホンモノだと感じ、いつまでも最後の女になれない、同じ失敗を繰り返してしまう娼婦的な女は、純粋さを極めているCグループ(ノリの悪い集団の総称)の男に興味を抱く。そして、同じような純真さを、打ち砕くことの趣向を覚えるのである。
 さらにしかし、その純真なCグループ性をもった男も、いずれは無難な対応ができるようになってしまう。妄想を打ち砕くつもりが、実際に妄想を打ち砕かれているのは娼婦的な女のほう、なんて、よくある話である。

 何に対してでも、期待をこめて、たくさん想像して、崇高なものに高めてしまった、自分の心のなかだけの虚像が粉々に打ち砕かれる瞬間、泣きたくなって、ひとりきり選んでしまいたくなる。
 心は叫んでいるのに、虚勢と、圧倒的な事実と、普段の羞恥心から乖離した決定的非現実を、正当化しようとすることが邪魔して、辛いことほど言葉にはできないだろう。

 妄想を深めたほうが良い、もう一つの根拠は、その妄想は、必ず、絶対に、打ち砕かれるからである。
 そのときに、暗闇をずっと彷徨いながら、どこかに潜む強さを探し続けられるか、それこそが人生にとって最も重要だからである。
 人によっては、1週間で立ちあがれるかもしれないし、10年以上かかる場合もあるかもしれない。

 でも、必ず、やるせない想いは、報われる。
 その想いを夜空に解き放ちながら、そのなかで強さを探し、同じ対象・同じ相手でなかったとしても、第二の結晶作用を待てば良いのだと思う。

 だから、好き、で疲れたら、休んでいい。
 また好きになれるまで、気楽に待ったら良いのだと俺は想っている。

Superfly - あぁ
コメント
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