Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

サブカルも還暦

2013年05月20日 | 日々、徒然に
午前中から
とあるテレビ局のスタジオで
番組収録の見学と打ち合わせをおこなう。
いちど仕事場に戻ったりして、慌ただしいうちに日が暮れてしまう。
それにしても、小雨がずっと降り続いて
蒸し暑くてたまらず、やさぐれ度も上がる。

打ち合わせが終了して渋谷駅に向かう途中、
パルコパート1で安齋肇さんの展覧会をやっていたので、
ちょいとのぞいてみる。題して「還暦博覧会」。安齋さん60か。



安齋さんのイラストは可愛くてポップ。
果てしなくカラッとした明るさがあるというか。
今回の展覧会で印象に残ったのは画家としての
並々ならぬ力量だ。



これは油絵で、
描かれているのはニール・ヤング。カッコ良すぎ。



あとグラフィックデザイナーとしても素晴らしい人で、
「レコードコレクターズ」の素敵な表紙群は
こうやって展示されると、その洗練されたセンスに、
ただのヘラヘラしたおっちゃんではないというのがわかる。

みうらじゅんさんの還暦お祝いの言葉が、いい。
曰く「こんな人が先輩なのだと思うと幸せな気持ちになってくる。
ようこそ先輩、還暦おめでとうございます。いつか抱いてくださいね」





コメント (2)
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Asian memories

2013年05月19日 | 読んでいろいろ思うところが
グレゴリ青山「旅のグ」(ちくま文庫)を読む。
旅ルポ漫画を描かせたら
たぶん当代随一の面白さを誇る
著者の初めての文庫。




中国やラオス、ベトナムやインドなど、
怪しくて、いいかげんなアジアの人々との交流が楽しく、
わずかに漂う哀感も、いい。
読むとアジア熱がふつふつと沸いてくるというか。
3月にベトナムに行ったとき、
もっとアレコレするべきだったかと思ったりして。
行きたいな、カンボジアとかミャンマー。


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芸と文章

2013年05月18日 | 日々、徒然に
最近「週刊文春」を割と読むのだけど、
水道橋博士の「週刊藝人春秋」が可笑しい。

従軍慰安婦についての発言で
物議を醸している橋下大阪市長が俎上に。
2007年、大阪府知事選に出馬との報道がなされた際、
「2万パーセント出馬はありえない」と完全否定した橋下氏が、
その後、手のひらを返したかのように出馬会見をおこなったのだけど、
この「2万パーセント」という表現の過剰さを面白がる博士。

政治家が大きな決断をすることを
「ルビコン川を越える」と言うけれど(最近この表現、よく見るなあ)、
橋下氏のことを
「そんな誇大な数字(2万パーセント)をかましてまで、
 周囲を欺き、何食わぬ顔で川を渡る」と斬り、
「この橋、トオルべからず、と注意を呼びかける看板を立てたくなる」
と落ちをつけるくだりが素晴らしい。

「週刊文春」はいつのまにか、みうらじゅん、福岡伸一、
柳家喬太郎、町山智浩といった人たちが連載を担うようになってきて、
博士の連載とも相まって、サブカルな様相、
というか、90年代にサブカル誌を読んでいた層が、
年を取って、「週刊文春」を読む年齢になったので、
連載陣も変わってきたのだろう。いつのまにか椎名誠の「新宿赤マント」も
連載が終わっているし。小林信彦だけはずっと書いていてほしいのだけど。

と思いつつ、ページをめくっていたら、

映画もドラマもCMも不発で
宮崎あおいヌードへのカウントダウン

という見出しが。
神様(宮崎あおい)に向かって何を書いとるんじゃ。

コメント (3)
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うたうたいのはなし

2013年05月17日 | 日々、徒然に
渋谷のレコーディングスタジオで取材。
収録のあと、歌い手さんのインタビュー。
テレビやラジオ番組、アフレコの収録を見学することは
割とあるのだけど、レコーディングの現場を見るのは初めてのような気が。
明日も朝から同じスタジオで取材があるので、準備をしておかないと。



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追えば追うほど

2013年05月16日 | 日々、徒然に
東京大学でE教授のインタビュー。
大学というものは、やっぱり学問、研究の場なんだなと
あらためて痛感したというか。
自分も大学でもっと学問を追究するべきだった
と今さらながらの後悔。だからこんな体たらくなのか、と。



大学の構内を歩く猫、である。
写真を撮ろうと近づいたら、思い切り逃げられてしまった。
やさぐれ男には用はない、ということだろうか。
そんなことを思いながら
取材のあと、東大のカフェで
カメラマンのTさん(邪悪なT君ではない)と
やさぐれ話に花を咲かせるのでした。





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腕を大きくあげて

2013年05月15日 | 満身創痍な
首と肩と背中と腰と足首が痛い。
どうなっているのだ、自分の身体は。
あまりに辛いので
いつもの整体に行き、先生に渾身の力で指圧してもらう。

「夜は身体をリセットする意味でも、
 ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのがいいですよ」

と言われる。明日の取材の準備があったりするので、
気分的にリセットできそうもない。
それでも無理矢理リセットしたほうがいいのだろうか。

「朝、近くの公園とかでウォーキングしたり、
 ラジオ体操するのも意外と身体にいいんですよ」

とも言われる。ラジオ体操、確かにいいかもと思い、
Youtubeでラジオ体操の動画を見ながらやってみる。
が、第一、第二とやっていくうちに、
意外としんどいというか、
ラジオ体操すらまともにできない人間になっちまいました。

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やさぐれとときめき

2013年05月14日 | 読んでいろいろ思うところが
椎名軽穂「君に届け」(集英社)を読む。
言わずと知れた大ヒット漫画だけど、
以前、1巻を買って読んだところ、
どうにもついていけず、断念。

わけあって再読することになり、
2巻以降をレンタルして、読む。
だけど、やっぱりついていけない。こそばゆいのだ。



「貞子」という渾名の陰気な女の子が、
風早君という、爽やか過ぎる男子の
あまりにもピュアなアプローチを受けて、
それまでわだかまっていた心を溶かしていく物語だ。

言葉ひとつ発するだけで、
胸をどきどきさせる主人公がもどかしいし、
風早君と主人公は最初っから惹かれ合っていて、
もう結論は出てるじゃん、というツッコミなどどこ吹く風。
そんな二人の距離をちょっとずつ近づけていくのが本作のキモである。
ええい、もどかしい! がーっといかんかい、がーっと。
と思ってしまうのだけど、
この作品のファンだというI嬢によると、

「そのもどかしいところがいいんですよ~。
 ドキドキしてときめくじゃないですか~。
 やさぐれまくりのtacoさんには絶対わかりませんよ~うひょひょ」

どうもキャラが邪悪なあの男とかぶっているような気がするが、
要は、自分にはこの作品にときめく感受性が皆無だということなのだろう。
確かにご指摘通りです。デリカシーとか無いし。
死にかけのやさぐれ男には無縁の世界である。

しかし、3巻、4巻と読み進めていくうちに、
なんだか続きが読みたくなってきたではないか。
決して面白いとは思えないし、
登場人物の誰にも感情移入できないんだけど、
作風に慣れてきたのだろうか。続きの巻を借りて、
ニヤニヤしながら電車で読む自分を想像してしまう。
神様(多部未華子)が出たこの作品の実写映画を見ようかな。

コメント (8)
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Beware of my love

2013年05月13日 | 読んでいろいろ思うところが
資料本の量が増えた。図書館に行ったり、
書店にも行って、さらに何冊か購入。
果たして読み切れるだろうかと思いつつ、
「レコードコレクターズ」の最新号も買ってしまう。
特集は「ウィングス・オーヴァー・アメリカ」。
76年の「ウィングスUSAライヴ!!」のリマスター盤の発売記念とな。



ボーカリストとして全盛期を迎えていたポールを
パッケージングしたこのアルバム、
ファンの間ではマスト中のマストアイテムなのは言うまでもない。

特集は嬉しいのだけど、
結局、ポールのボーカルが凄いというのと、
他のメンバーの献身的な働きのおかげで
ポールはビートルズでは成しえなかった
ライブバンドとして大成功したことが語られるばかり。
それはもうすでにファンの間では充分わかっていることで、
他にもっと語るべきネタは無かったのだろうか、と。

メンバーではジミー・マッカロックのみが見開きで紹介されているが、
他のメンバーへの言及が少なすぎ。
リンダはどれくらいウィングスに貢献していたのか。
デニー・レインの功績についても読みたいわけで、なんとかならなかったのか。
また、ウィングスの勢いは78年ぐらいまでで、
80年には大麻所持で日本公演がパアになり、その年の暮れには
ジョンが射殺されたこともあって、ウィングスは活動停止、そして解散となってしまうわけで、
そのあたりの栄枯盛衰ぶりも追いかけてほしかった気がする。

どうやら「クロスビート」や「ストレンジデイズ」といった
他のロック雑誌でも「オーヴァーアメリカ」特集らしいので、
そっちを読めば言及されているのかな。
それにしてもロック雑誌、同じ特集ばっかりですな。


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トルクメニスタン・グラフィティ

2013年05月12日 | 映画など
アレクサンドル・ソクーロフ監督
『日陽はしづかに発酵し…』を見る。
中央アジアの国、トルクメニスタンに
派遣された若い医師の目を通して、
かつてのソ連が掌握していたこの国の姿を
夢とも現実ともつかないタッチで描く。



トルクメニスタンという国は、
かつてソ連の統治下にあった共和国で、
国民の大半はムスリムという知識しかないのだけど、
行き場のない、閉塞した雰囲気が漂う中、
主人公はなすすべもなく佇む。そんな映画というか。

幻想的でありながら、
ドキュメンタリーのような場面もあり、
テーマも映像も、語ろうとするための、
しっかりとした視点があるようなないような。
そのことが逆に、この国と、
ロシアという大国をとらえるのに好都合なのかもしれない。
なんとも不可思議な映画である。

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本と豚コマ

2013年05月11日 | 日々、徒然に
東京大学のE教授とお会いする。
取材の申し込みをしていたのだけど、
「その前にお目にかかりたい」ということで、
朝9時半に東大の懐徳門というところで待ち合わせる。
こういうパターンは初めてなので、少し緊張したのだけど、
傘を差して現れたE教授はとてもフレンドリーな方で、
いろんな話を聞かせていただく。それがまた面白くて。
本番の取材はあらためてという形になるが
すでに1時間近く話をして、
それだけで原稿が書けそうな勢いというか。
もっと深い話を本番で聞くようにしないと。

自宅に戻り、昼から別件の本のために、
資料本を読む。読んでも読んでも終わらない。
あっという間に夜になってしまい、
気分転換を兼ねてカレーをつくる。

ニンニクと生姜をみじん切りにして、
サラダ油で炒めたあと、豚コマを投入。
塩コショウしたあと、玉ネギ、ジャガイモ、人参、
あとシメジを入れて炒める。ジャガイモの表面が
透明になったら水を入れて弱火で煮る。
野菜に火が通ったところで、もう一度塩コショウ、
あと鶏ガラを少々。バターを入れ、さらに10分ほど。
カレールウを入れて、鍋の底が焦げ付かないように
気をつけながら、また10分。
何の変哲もないカレーの出来上がりだけど、まあまあ旨い。
やっぱりカレーは豚コマとキノコが入っていると幸せ度アップだと思う。
明日の朝はもっと美味しくなっていることだろう。


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