ウェイ・ダーション監督『セデック・バレ』を見る。
1930年、日本統治下における
台湾少数民族の反乱を描き、
上映時間は1部と2部を合わせて4時間30分という
台湾映画史上、最高額の制作費をかけたまさに超大作。
台湾の映画と言えば、80年代から90年代にかけ、
ホウ・シャオシエンやエドワード・ヤンといった、
世界的な名監督が輩出したのだけど、
それはきっと世界中に点在している
シネフィルを喜ばせただけのような気がしている。
本作は台湾の少数民族が、
統治している日本軍に反旗をひるがえした事件の映画化であり、
日本の剣豪モノや、中国の剣劇とは異なり、
敵の首を斬るようなエグい描写が多いというか。
だが剣で戦う場面は舞踏のようにも見えるので、スタッフリストを見たら、
製作にジョン・ウーの名が。なるほど。
まぎれもない台湾の血の歴史のエピソードだし、
本国の観客の琴線に触れたのも容易に想像できる。
実際、大ヒットしたみたいだし。
こういう映画こそ、多くの人の心を掴むのだろう。
日本軍が悪者だけど、統治する側の論理も
それなりにちゃんと描かれているので、
見ていてさほど居心地は悪くない。
そして、人間の誇りを取り戻すための物語は、
ナショナリズムやイデオロギーを越えた普遍性を持つようだ。
1930年、日本統治下における
台湾少数民族の反乱を描き、
上映時間は1部と2部を合わせて4時間30分という
台湾映画史上、最高額の制作費をかけたまさに超大作。
台湾の映画と言えば、80年代から90年代にかけ、
ホウ・シャオシエンやエドワード・ヤンといった、
世界的な名監督が輩出したのだけど、
それはきっと世界中に点在している
シネフィルを喜ばせただけのような気がしている。
本作は台湾の少数民族が、
統治している日本軍に反旗をひるがえした事件の映画化であり、
日本の剣豪モノや、中国の剣劇とは異なり、
敵の首を斬るようなエグい描写が多いというか。
だが剣で戦う場面は舞踏のようにも見えるので、スタッフリストを見たら、
製作にジョン・ウーの名が。なるほど。
まぎれもない台湾の血の歴史のエピソードだし、
本国の観客の琴線に触れたのも容易に想像できる。
実際、大ヒットしたみたいだし。
こういう映画こそ、多くの人の心を掴むのだろう。
日本軍が悪者だけど、統治する側の論理も
それなりにちゃんと描かれているので、
見ていてさほど居心地は悪くない。
そして、人間の誇りを取り戻すための物語は、
ナショナリズムやイデオロギーを越えた普遍性を持つようだ。