Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ひどいナリ、と彼は怒るだろうか

2007年06月29日 | 日々、徒然に
それにしても、例の牛肉コロッケ偽装事件。
次から次へと不祥事が出るわ出るわ。
豚肉に牛の血を混ぜていたとか。
馬肉を牛カルビと偽っていたとか。
加工の際、雨水を使っていたとか。

もうすっかりみんなコムスンのことなんか忘れているんだろうな。
NOVAのニュースも遠い記憶の彼方に行っちゃってるんだろうな。

みんなそんなに「牛肉コロッケ」が好きだったのか?
実は僕、コロッケ好きである。
肉屋が自分のところで揚げて売っているコロッケが何よりも好きだ。

その昔、父親とクルマに乗り、
とある大きな肉屋でコロッケを大量に買い、
なぜかふたりでクルマの中でコロッケを食いまくった記憶がある。
あれはいつのことだったろうか?
小学校に入る前だったかもしれない。
幼い僕の記憶では、20個ぐらい買い込んで、
ふたりで手を脂まみれにしながら、喰った、はずだ。

後日、オトナになった僕は、
あるときふと、父親にそのことを話したら、
まったく覚えていなかった。
確かに一緒に喰ったんだけどなあ。
僕の記憶違いなのだろうか。

その記憶のおかげで、
コロッケには目のない人間になってしまった。
昔は「牛肉コロッケ」などなかった。
コロッケは「コロッケ」だった。
「カニクリームコロッケ」というものは存在していたが、
あんなものはブルジョワの喰うものだと、ひそかに差別していた。

ジャガイモを茹でて、すりつぶし、
みじん切りにしたタマネギとミンチを炒めて入れて、
軽く握って、小麦粉と卵、パン粉をまぶして、
あとはジューッと揚げるだけ。これがコロッケだ。

中に入っているのは「牛肉」ではなく「ミンチ」だった。
それでいいではないか。コロッケとはそういうものだと、思う。

肉屋で買うコロッケも美味いが、
たまに自分でも作ることがあって、
上に書いたような感じで作ると、驚くほど美味い。
揚げたてを、一口囓るだけで、幸福感が漂う。

そんなコロッケでいいではないか。
コロッケはコロッケでそれ以上でもそれ以下でもない。
確かに今回の事件は良くないことだと思うが、
「牛肉コロッケ」って「コロッケ」界ではステータスなのかな?
ショックを受けている人が多いので、ちょっと不思議に思った次第。

コロッケ好きと言えば、
藤子F不二雄の『キテレツ大百科』のコロ助を思い出す。
たしかあのアニメのオープニングがコロッケを作る歌だった。

そういえば、あのアニメを見ながら、コロッケを作ったこともあった。
今思うと、すごく幸せな時間を過ごした気がする。
…って、別に今が不幸せというわけではないのだが。


そのコロッケの歌は「お料理行進曲」。エンディングは「はじめてのチュウ」でした。名曲ですな。
コメント (2)
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