Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

そこそこの昼下がり

2007年06月07日 | 呑んだり喰ったり
そんなに不味いものが好きかと聞かれると、
そりゃあ、美味いものが好きに決まっている。
しかし、そう思いながらも、ついつい怪しい食い物に
惹かれてしまう。そんな人間なんです、僕。

これではいけないと思いながら、
今日は仕事場から歩いて5分ほどのところに、
ある種のマニアが大量に集まるショッピングモールがあり、
そこの地下に、カウンターだけの中華屋で昼食をとる。

愛想がいいのか悪いのかよくわからない
初老夫婦がやっている店で、
僕はミックス定食(600円)なるものを頼む。
要はコロッケとメンチカツの定食で、
そこに水っぽいご飯と、チャーハンについてくるようなスープ、
それに妙に塩からいお新香がつく。
僕はメンチカツにソースをかけて、黙々と食べるのだった。

美味いのか?
それとも不味いのか?
たぶん(そこそこ)美味いのだと思う。
そう自分に言い聞かせながら、食べる。

僕の右隣では、70歳ぐらいの婆さんが、一心不乱に
味噌ラーメンをずるずると音を立てながら喰っていた。
そして、左隣には、どうみても水商売風のオバチャンが、
オムライスをせっせと口に運んでいた。
(オムライスがメニューにあるなんて知らなかった、中華屋だろ? ここ)

もう少しご飯が固めだったらいいのにな、と思いながら、
完食した僕は、仕事場に戻るのだった。
ほどほどの満腹感と、そこそこの充実感を抱きながら。

ちょっと前に見た映画で、「そこそこのラーメン屋」が出てくるのを
思い出した。上野樹里主演、三木聡監督の『亀は意外と速く泳ぐ』だ。

「そこそこだからいいんだよねー」と上野樹里は、
映画の中で何度もその店のラーメンをすすっていたのを覚えている。


小ネタ満載のスパイ映画!? 馬鹿馬鹿しくも、しみじみとした味わいもあり。
コメント (4)
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