スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンタアニタトロフィー&個別の事象

2022-11-03 19:07:56 | 地方競馬
 昨晩の第43回サンタアニタトロフィー。アランバローズは左海騎手の個人的な都合により笹川騎手に変更。
 好発のスマイルウィがハナにいくと,逃げたかったアランバローズが並び掛けていき,この2頭が並んで逃げるようなレースに。3番手を併走したリンゾウチャネルとキャッスルトップの4頭が先行集団。2馬身差でファルコンビークが続き,その後ろのサヴィとゴライアスとメイショウワザシの4頭が好位集団。2馬身差でクロスケとマムティキングが続き,4馬身差でハルディネロ。12番手にゴールドホイヤー。13番手にアングライフェンとマッドルーレット。2馬身差でコパノジャッキーとノーブルサターンが最後尾を併走。前半の800mは48秒7のミドルペース。
 前の2頭は向正面から徐々に後ろを離していき,直線に入るあたりで3番手のリンゾウチャネルとの差は3馬身。スマイルウィとアランバローズは5頭分くらい内を開けての競り合い。リンゾウチャネルはさらに外まで出しましたが差を詰めることができず,道中からフィニッシュまで前の2頭のマッチレース。一旦は外のアランバローズが前に出たものの,再び差し返したスマイルウィが優勝。アランバローズがクビ差で2着。リンゾウチャネルが2馬身半差で3着。
 優勝したスマイルウィ京成盃グランドマイラーズ以来の勝利で南関東重賞2勝目。この馬はそれを勝った後の2戦も1600mの南関東重賞で2着でしたから,出走メンバーの中では上位の1頭。2着馬も僕が4頭の有力候補のうちの1頭とみていた馬で,道中から競り合いにはなったものの,ペースもそれほど上がらなかったため,その2頭で決着することになりました。この距離での南関東重賞なら大きく崩れることは考えにくいと思います。父はエスポワールシチー
 騎乗した大井の矢野貴之騎手は埼玉新聞栄冠賞以来の南関東重賞29勝目。サンタアニタトロフィーは初勝利。管理している船橋の張田京調教師は南関東重賞8勝目。サンタアニタトロフィーは初勝利。

 同じワクチンを接種したのにも関わらず,僕は腕の痛みを感じたけれども妹はそれを感じなかったこと,また,1度目の接種と2度目の接種には感じた痛みを,僕が3度目の接種のときには感じなかったということについては,スピノザの哲学を利用して考察しただけでも,絆創膏をその日のうちに剥がしたのか剥がさなかったのかということとは関係なく,生じ得る事象であるということが理解できます。第一部公理三によって,ある結果effectusが発生したのであればその結果を発生させた必然的な原因causaがあるのですが,この公理Axiomaから理解することができるのはそのことだけです。したがって,腕の痛みが結果として発生した,つまりワクチンの接種の結果として発生したことについてはその必然的な原因があるのであって,それがワクチンの接種そのものであったことは間違いありません。ただし,ワクチンを接種すれば必然的に腕の痛みが発生するのかといえば,必ずしもそうではないということが,妹の例および僕の3度目の接種のときの例から明白です。ですからワクチンを接種しなければ腕の痛みが発生しなかったということはその通りではありますが,腕の痛みの発生の原因をワクチンの接種だけに求めることはできません。しかし第一部公理三からして,原因がなかったということはできないので,それ以外の個別の原因があったということが理解できるのです。つまり第一部公理三は,個別の事象の結果に対して個別の原因があるということをいっているのであり,その原因が何であるのかということを示しているわけではありません。
                                   
 その個別の原因が何であったのかということは,確実にこれであるということはできません。ですから,僕が3度目のときにはその日のうちに絆創膏を剥がさなかったこと,また妹は1度目も2度目もその日のうちに絆創膏を剥がさなかったことが,痛みが生じなかった,あるいは生じたとしてもきわめて軽微であったことの原因であると断定できるわけではありません。しかしそれは断定できないというだけなのであって,そうではなかった,それが原因ではなかったということを意味しているわけではありません。むしろそうだった可能性も示します。
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