スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

告白の有無&2020年5月の通院

2020-11-30 19:02:03 | 歌・小説
 ドゥーニャピストルの銃口をスヴィドリガイロフに向けた後,まずそのピストルに関する会話がふたりの間で交わされた後,スヴィドリガイロフによる妻のマルファの毒殺の件の会話へと移行します。スヴィドリガイロフは自分がマルファを殺したとも殺さなかったとも言わず,仮に自分がマルファのことを殺したのだとしても,それはドゥーニャのためであったという意味のことを言うのです。
                                        
 この部分はこの部分で重要な要素を含んでいるといえます。というのも,ラスコーリニコフはソーニャに対して,自分の罪を告白したのですが,スヴィドリガイロフはそれをしなかったということになるからです。もしもスヴィドリガイロフがマルファを殺していなかったのだとすれば,そのような告白は初めからできなかったことになります。ですが,もしもスヴィドリガイロフがもうひとりのラスコーリニコフであったとすれば,ラスコーリニコフが殺人を犯したのと同じように,スヴィドリガイロフも殺人を犯したとしなければならないと僕は考えます。したがって,このラインで考えるなら,スヴィドリガイロフはラスコーリニコフとは異なり,自身の罪を告白しなかったので,ラスコーリニコフのようにはなれなかったのだと解釈することも可能でしょう。つまり『罪と罰』には,罪を告白したラスコーリニコフと,告白しなかったスヴィドリガイロフがいるのであり,それがそれぞれのその後の運命を決定づけたと考えられます。この場合には,そのこと自体が,ラスコーリニコフはソーニャに会えたのであり,スヴィドリガイロフはソーニャに会えなかった理由になるでしょう。よって,スヴィドリガイロフのソーニャがだれであったのか,あるいはだれがスヴィドリガイロフのソーニャであり得たのかということは,あまり気にしなくてよいと考えることができるのです。
 ただし,スヴィドリガイロフは,自分がドゥーニャに愛されていると思っていたふしがあったのは事実です。したがって,もしもそのことを確信することができたのなら,ドゥーニャに対して罪の告白をしたと解することもできるでしょう。ですから,少なくともドゥーニャが,スヴィドリガイロフにとってのソーニャになり得た可能性は,スヴィドリガイロフの中にはあったと考えることはできます。

 僕はこの日の午後は内分泌科の通院でした。
 病院でも,新型コロナウイルスへの対策が強化されていました。入口のところで問診票を記入し,検温する必要があったのです。
 中央検査室ではこの日は4人の患者が検査を待っていました。ですから僕は先に検尿をし,注射針の処理を済ませてから採血をしました。
 診察が始まったのは午後3時50分でした。中央検査室で検査をする患者がすべて内分泌科で診察を受けるというわけではないのですが,それでも中央検査室の患者数と内分泌科の患者数は比例する傾向があります。ですからこの日も中央検査室に4人の患者がいたときに,もしかしたら診察の開始が遅れるかもしれないと予期していたのですが,その通りとなったわけです。なお,このことに新型コロナウイルスが関係していたのか否かは定かではありません。
 HbA1cは7.5%と,4月に比べるとだいぶ下がっていました。4月にトレシーバの注射量を増やし,なおかつ気候もよくなってきましたから,下がったのは自然といえるでしょう。低血糖の発症も,全体の2%で,悪くはありません。なので注射量についても現時点では変更する必要はないということになりました。
 この日もこれ以外には何の異常もありませんでした。これは4月と同様でした。帰途に薬局に寄りました。インスリンも注射針も在庫が足りていました。診察の開始が遅れましたので,帰宅したのも午後4時50分と,やや遅くなりました。
 5月13日,水曜日。ガス給湯器の交換の作業がありました。作業は午前8時50分に開始されました。これまでに使っていたものを取り外し,新しいものを設置するという作業です。概ね1時間ほどで終了しました。すべての代金は365000円です。これは4月23日に見積もりをもらったときに分かっていて,支払いもこの日に現金でということになっていましたから,それは事前に用意してありました。
 5月14日,木曜日。午前8時にグループホームで昨年度まで妹を担当していた職員から電話がありました。事前に依頼しておいたこの日の迎えのことです。この日もグループホームに待機するとのことでした。
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