スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典東京盃&無限知性とその観念

2020-10-08 19:01:30 | 地方競馬
 昨晩の第54回東京盃。フランシスコダイゴは左の前脚の蹄の底の内出血で競走除外となり14頭。
 マッチレスヒーローは発馬のタイミングが合わずに1馬身の不利。マテラスカイは発馬後の加速が鈍く,残る12頭から置いていかれました。ハナに立ったのはクルセイズスピリツ。2番手はカプリフレイバー,ジャスティン,サイタスリーレッド,ラプタスの4頭の集団。6番手にヤマニンアンプリメとブロンディーヴァ。8番手にブルドッグボス,コパノキッキング,ジョウランの3頭でここまでは一団。2馬身差でトロヴァオとサブノジュニア。マテラスカイが後方2番手。3馬身差でマッチレスヒーローという隊列。前半の600mは33秒8のハイペース。
 2番手集団からラプタスが上がり,3コーナーではクルセイズスピリツの前に出て先頭。楽に追ってきたのがジャスティンで,この3頭で後ろを4馬身ほど離しました。クルセイズスピリツも直線に入るまでは頑張りましたが,そこまでで一杯。ラプタスとジャスティンの競り合いからはジャスティンが抜け出しました。差し脚を伸ばしたのは8番手集団にいたブルドッグボスとコパノキッキングの2頭。馬群を捌くように伸びたブルドッグボスはジャスティンに迫りましたが届かず,優勝はジャスティン。ブルドッグボスがクビ差で2着。大外からになったコパノキッキングは半馬身差で3着。
 優勝したジャスティン東京スプリント以来の勝利で重賞2勝目。東京スプリントは逃げ切りでしたが,ここは逃げるのは難しそうだったので,それがどう影響するかとみていました。とはいえその前のオープンを勝ったときは3番手からの競馬でしたので,この形でも問題はなかったようです。今年のJBCスプリントは同じ大井の1200mで行われることになっていますので,今年に入ってその舞台で重賞を2勝したこの馬が中心になりそうです。父はオルフェーヴル。はとこに2017年に黒潮盃を勝ったブラウンレガート
                                        
 騎乗した戸崎圭太騎手は東京盃初勝利。管理している矢作芳人調教師第47回以来7年ぶりの東京盃2勝目。

 無限知性intellectus infinitusというのがどのような思惟の様態cogitandi modiであるのかということと,それを人間の精神mens humanaが十全に認識するcognoscereことができるのかということを考慮の外に置くとして,無限知性の観念idea,つまり無限知性を観念の対象ideatumとした観念というのはあると僕は考えます。すでにいったように,無限知性は諸観念の総体のことを意味しなければなりませんから,無限知性の観念というのは観念の観念idea ideaeという意味になりますが,そうしたものはあると僕は考えているのです。これは,たとえどのような思惟の様態であったとしても,それは観念の対象になると僕は考えるからです。ちなみにこの関係はどこまでも続いていく,すなわちどのような観念であってもその観念の観念があって,この観念の観念を対象とした観念,つまり観念の観念の観念もあって,さらにその観念もあるという具合にどこまでも続いていくと僕は考えています。スピノザは第二部定理四三について,人間はあることを知っているならそれを知っていることを知ることができ,さらにそれを知ることができるという具合にどこまでも続いていくという意味のことをいっていますが,これと同じことが,無限知性の観念の場合も妥当するというのが僕の考えopinioです。ただしこのことについてはここでは気にしなくて構いません。
 無限知性と無限知性の観念は,同一個体と考えられます。したがって第二部定理七でいわれている,観念と観念の対象の関係が成立しなければなりません。よって,無限知性の秩序と連結Ordo, et connexioと,無限知性の観念の秩序と連結は一致します。無限知性は思惟の属性Cogitationis attributumを原因causaとして発生するのですから,無限知性の観念は思惟の属性の観念から発生するのです。もちろんこれは,無限知性の観念も思惟の属性の観念も十全な観念idea adaequataである場合です。すでに述べたように,思惟の属性の十全な観念というのは,人間の精神のうちにあることができるというのが僕の見解opinioです。なのでこの場合には,人間の精神のうちに,無限知性の十全な観念があることができるといわなければなりません。同様に,無限知性の十全な観念があるのであれば,思惟の属性の間接無限様態の十全な観念も人間の精神のうちにあることになるでしょう。
コメント
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