「それ以上言わないで」や「捨てるほどの愛でいいから」,あるいは「孤独の肖像1st.」といった楽曲は,別れを主題にした歌といっても,強い情念が剥き出しになっているとまではいえません。それは旋律にも表れているように僕には感じられます。ただ,僕は別れを主題とした楽曲として,こうした類のものだけを好むというわけではありません。これらとは明らかに系統が異なるものについてもいくつか紹介していきましょう。
まずは「わかれうた」も収録されている「愛していると云ってくれ」の中の「化粧」です。これはきわめて情念的な歌だといえるでしょう。
歌の場面は,ふられた女がふった男に最後に会いにゆくところです。最後に会う前の女の心情が綴られた作品です。楽曲のタイトルがなぜ「化粧」であるのかは,冒頭で分かります。
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
せめて今夜だけでも きれいになりたい
今夜あたしは あんたに逢いにゆくから
最後の最後に 逢いにゆくから
これが2番になるとさらに情念的になります。
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
今夜死んでもいいから きれいになりたい
こんなことならあいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに思われたい
女が本当に化粧をするのかも分からないですし,そもそも本当に男に会いにいったのかも判然とはしません。あくまでも全曲を通して,女の心情だけが歌われているのだと僕は解しています。
5月23日,水曜日。母の消化器内科への通院の日でした。
家を出たのは9時。病院に着いたのは9時半でした。採血を15人ほどが待っていましたので,消化器内科の受付をすることができたのは9時45分でした。この後,診察を待っている間に母はトイレに行きましたが,下血があったとのことでした。診察室前の長椅子に横になっていますと,看護師が気付き,処置室に入れてもらい,ベッドで横になることができました。診察が始まったのは10時45分で,これもベッドに横になったままでした。
下血に関しては,どうしても生じる事象で,かつ出血を止めることも困難であるので,何らかの治療をするということはないし,治療しないのだから詳しく検査をする必要もないという話でした。ヘモグロビンは10.6㎎/㎗で,下限値である11.3㎎/㎗を下回っていましたし,赤血球数も333万/μℓで,下限値の376万/μℓを下回っていましたが,大幅に不足しているというわけでもないので,輸血をする必要もないとのことでした。
母はワンデュロパッチを使うようになってからはカロナールもオプソも服用していませんでした。ですがもし疼痛を感じるなら,そちらも服用するように強く勧められました。末期癌の患者が痛みを我慢するのはマイナスにしかならず,鎮痛剤を服用する方が少しだけでも長く生きることができるようになるのだそうです。ワンデュロパッチの使用は継続することになりましたが,前回より大きなものへと変更になりました。これについては後でもう少し詳しく説明します。
最後に,主治医から,今日のうちに入院することが可能だけれどもどうするかという質問がありました。母は痛みを抱えて生活していましたから,入院したいという気持ちはあったようですが,この日は断っています。ただ,おそらく病院にいる方が現時点では楽に暮らせそうなので,翌週に再び診察の予約を入れ,気持ちを確かめるということになりました。
この後,緩和ケア病棟での相談の予約が入っていました。これが午後2時からでした。時間がありますが,それまで処置室のベッドで待っていてもいいとのことでした。
まずは「わかれうた」も収録されている「愛していると云ってくれ」の中の「化粧」です。これはきわめて情念的な歌だといえるでしょう。
歌の場面は,ふられた女がふった男に最後に会いにゆくところです。最後に会う前の女の心情が綴られた作品です。楽曲のタイトルがなぜ「化粧」であるのかは,冒頭で分かります。
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
せめて今夜だけでも きれいになりたい
今夜あたしは あんたに逢いにゆくから
最後の最後に 逢いにゆくから
これが2番になるとさらに情念的になります。
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
今夜死んでもいいから きれいになりたい
こんなことならあいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに思われたい
女が本当に化粧をするのかも分からないですし,そもそも本当に男に会いにいったのかも判然とはしません。あくまでも全曲を通して,女の心情だけが歌われているのだと僕は解しています。
5月23日,水曜日。母の消化器内科への通院の日でした。
家を出たのは9時。病院に着いたのは9時半でした。採血を15人ほどが待っていましたので,消化器内科の受付をすることができたのは9時45分でした。この後,診察を待っている間に母はトイレに行きましたが,下血があったとのことでした。診察室前の長椅子に横になっていますと,看護師が気付き,処置室に入れてもらい,ベッドで横になることができました。診察が始まったのは10時45分で,これもベッドに横になったままでした。
下血に関しては,どうしても生じる事象で,かつ出血を止めることも困難であるので,何らかの治療をするということはないし,治療しないのだから詳しく検査をする必要もないという話でした。ヘモグロビンは10.6㎎/㎗で,下限値である11.3㎎/㎗を下回っていましたし,赤血球数も333万/μℓで,下限値の376万/μℓを下回っていましたが,大幅に不足しているというわけでもないので,輸血をする必要もないとのことでした。
母はワンデュロパッチを使うようになってからはカロナールもオプソも服用していませんでした。ですがもし疼痛を感じるなら,そちらも服用するように強く勧められました。末期癌の患者が痛みを我慢するのはマイナスにしかならず,鎮痛剤を服用する方が少しだけでも長く生きることができるようになるのだそうです。ワンデュロパッチの使用は継続することになりましたが,前回より大きなものへと変更になりました。これについては後でもう少し詳しく説明します。
最後に,主治医から,今日のうちに入院することが可能だけれどもどうするかという質問がありました。母は痛みを抱えて生活していましたから,入院したいという気持ちはあったようですが,この日は断っています。ただ,おそらく病院にいる方が現時点では楽に暮らせそうなので,翌週に再び診察の予約を入れ,気持ちを確かめるということになりました。
この後,緩和ケア病棟での相談の予約が入っていました。これが午後2時からでした。時間がありますが,それまで処置室のベッドで待っていてもいいとのことでした。