スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京中日スポーツ賞クラウンカップ&認識の区別

2016-03-30 20:51:48 | 地方競馬
 羽田盃トライアルの第19回クラウンカップ。中野省吾騎手が28日のレースで鞍を間違えて騎乗したことにより騎乗停止処分を受けたためガーニーフラップは的場文男騎手に変更。
                                     
 好発はディーズプリモで一旦は先頭に立ちましたが,外から強引に押していったケイエスソードがハナを奪いました。内から外に切り返したウワサノモンジロウが2馬身ほどの差で2番手。外から上昇したシャークカイザーが1馬身ほどの3番手になり,控えたディーズプリモは4番手に。ラブレオ,ガーニーフラップ,アンビリバボーと続き,少し離れてワールドプリンスとプレイザゲームが追走。前半の800mは51秒1のハイペース。
 向正面でプレイザゲームが外を上昇していったことでレースが動き,3コーナーを回るとケイエスソード,ウワサノモンジロウの外の3番手にプレイザゲーム。ディーズプリモが内,ガーニーフラップが外を追走。プレイザゲームは捲りきって先頭には立ったものの,外を追い上げたガーニーフラップが差し切って優勝。1馬身半差の2着にプレイザゲーム。手応えのわりに伸びを欠いた感のあるディーズプリモは4馬身差で3着。
 優勝したガーニーフラップは南関東重賞初制覇。デビューから連勝した後,3連敗しましたが,また連勝して調子を上げていました。ここは南関東重賞の勝ち馬が不在でしたので,チャンスはあるとみられた1頭。先に動いたプレイザゲームが内容的に強いレースで前を一掃し,後から動いてその展開に乗じた面はあったかもしれません。今日のメンバー相手ではトップクラス相手に通用するとはいいきれませんが,再上昇の3連勝目で南関東重賞制覇を達成したという分の魅力はあるかと思います。父はタイキシャトル。母の父はネオユニヴァース。祖母の半姉にJRA賞2000年の最優秀2歳牝馬,2001年の最優秀3歳牝馬のテイエムオーシャンビューチフルドリーマーホクエイリボンの分枝。Gurney Flapは自動車のエアロパーツのひとつ。
 変更で騎乗した大井の的場文男騎手は昨年5月の東京湾カップ以来の南関東重賞制覇。第7回,14回,17回に続いて2年ぶりのクラウンカップ4勝目。管理している船橋の稲益貴弘調教師は開業から2年3ヶ月弱で南関東重賞初制覇。

 考察の流れからすれば,次は『エチカ』の記述が第二種の認識cognitio secundi generisに基づいていると僕が考えている二番目の根拠の説明になります。ですがこのことは,現在の最重点課題になっていること,すなわち『エチカ』において人間が永遠といわれる場合には,それは人間の精神との関連でいわれるのであり,このために現実的に存在する人間が永遠であるといわれるための論拠としては第二部定理八系だけでなく第二部定理五が含まれなければならないと僕が考えていることの論拠にも大きく関係してきます。そこでその前に,中途的な課題となっている事柄についての結論を先に示しておきましょう。
 まず,共通概念が共通観念ではなくあくまでも概念でなければならないこと,いい換えるなら,それは真理性を示す観念ではなく一般性を示す概念として示されなければならなかったのかということは,第二種の認識と第三種の認識が真理に関して何を志向するのかということの相違から説明されなければなりません。すなわち『概念と個別性』で示されているように,第一種の認識とは混乱した認識一般のことであり,第三種の認識は十全で個別的な認識のことです。第二種の認識はその中間で,十全ではあるけれども一般的な認識のことです。それは十全という意味において第三種の認識に否定されたり排除されたりする認識ではありません。むしろ第三種の認識への欲望を産出し得る認識です。けれども倫理的な意味において最高の目標にはなり得ないという点で,第三種の認識とは区別されなければならなかったのだと思われます。
 第二種の認識が最高の目標になり得ないのは,それが個別的な認識ではないという点にあります。だとしたら,第五部定理二三証明でいわれている人間の精神の本性に属するあるものの観念は,第二種の認識ではあり得ないといわなければなりません。なぜならこのあるものといわれているのは,第五部定理二二では人間の身体の本性を永遠の相の下に表現する神の中の観念であるからです。表現されている人間の身体とは一般的なものではなく,個別的なものと解さなければなりません。よってそれは第二種の認識ではあり得ないと僕は考えます。
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