スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

タイキシャトル&第一部定理二四

2007-02-02 20:58:18 | 名馬
 日本テレビ盃を勝ったシーキングザダイヤの母、シーキングザパールを紹介したときに、彼女はJRA賞のどの部門でも代表馬に選出されなかったといいましたが、その理由のひとつが、同時代にもっと強い短距離馬がいたため。それが今日紹介するタイキシャトルです。
               
 デビューは3歳の4月と遅くなりましたが、そこから3連勝。次のレースは2着に負けたものの、秋になりユニコーンステークスGⅢ、スワンステークスGⅡと連勝、さらにマイルチャンピオンシップGⅠ、スプリンターズステークスGⅠも勝ちました。
 翌年春、復帰戦の京王杯スプリングカップGⅡをレコードタイムで楽勝すると、極度の不良馬場で争われた安田記念GⅠを外から豪快に追い込んでGⅠ3勝目。フランスに渡りジャックルマロワ賞GⅠを勝ちました。これはシーキングザパールのモーリストギース賞GⅠ制覇の1週間後。ただ、モーリストギース賞とジャックルマロワ賞では、同じGⅠでも伝統的な格式にやや差があり、ヨーロッパの競馬関係者にしてみれば、こちらを勝たれた方がより衝撃的だったと思われます。
 帰国初戦となったマイルチャンピオンシップは5馬身もの差をつけ楽勝。引退レースとなったスプリンターズステークスこそ太目が残って3着(2着にシーキングザパール)と負けましたが、13戦して11勝、2着1回、3着1回とほぼ完璧な成績を残した馬。4歳時には年度代表馬に選出されています。
 種牡馬入りしてからも、2003年のNHKマイルカップを勝ったウインクリューガー、2005年のフェブラリーステークスを勝ち、昨年のスプリンターズステークスでも2着に頑張った現役のメイショウボーラーなどを出し、成功を収めています。

 明日から四日市記念が開催されます。

 続いて第一部定理二四です。
 「神から産出された物の本質は存在を含まない」。
 これも意味には難しいところがないので証明しますが、これは第一部定義一から簡単に証明できます。なぜなら、もしもあるものの本性essentiaに存在existentiaが含まれるなら、それは自己原因causa suiということなので、そのものは何かほかのものから産出されるということができません。したがってあるものが神Deusから産出されるのであれば、そのものは自己原因ではないのでその本性は存在を含まないということになるからです。
 ところで、第一部定理一六からして、様態modiというのは神から産出されるものなのです。また、これは個々の様態が実在的realiterであるということを含意するために第一部定理一六に訴えているだけであって、単に様態が神から産出されるということを示すだけであれば、様態は実体substantiaのうちにあるという第一部定義五と、自然Naturaのうちに実在する実体は神だけであるという第一部定理一四に訴える方がいいかもしれません。
 いずれにしても、この第一部定理二四の帰結として、どんな様態の本性にも、その様態自身の存在は含まれないということは明らかで、現在の目的からすれば、それが重要です。
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