スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ふるさとダービー&第二部定理六

2008-08-26 19:09:26 | 競輪
 競輪は北陸周辺が地区的に分断されていて,新潟は関東,富山と石川が中部,そして福井は近畿。今日はその福井でふるさとダービーの決勝が争われました。
 1番車から稲垣選手がSを取ってそのまま前受け。2番車の岡部選手が中団の5番手で,後方7番手から平原選手という周回。
 残り2周のホームから平原選手が上昇すると,岡部選手も合わせて出ていき,バックでは岡部選手が稲垣選手を叩いて先頭に立ち,スローペースに落としました。打鐘から山おろしをかけて平原選手が先行。一旦は下げた稲垣選手も巻き返していき,先行争いになりましたが飯嶋選手がブロック。バックでは立て直した稲垣選手がまた捲っていき,平原選手に並ぶところまでいったのですが,ここから平原選手が頑張り,再度飯嶋選手のブロックで稲垣選手は失速。十分に番手の仕事をした飯嶋選手が直線で平原選手を交わして優勝。平原選手が2着に残り,9番手から内に入り,直線は中央を伸びた坂本選手が3着に食い込みました。
 優勝した栃木の飯嶋則之選手は昨年のオールスター競輪以来のビッグ2勝目。今年は2月に奈良記念を制しています。力もつけてきているのでしょうが,本人が自信を持ってきているというのが僕の印象で,追込み型で展開には左右されるものの,まだビッグを勝てる選手なのではないかと思います。

 王位戦は相矢倉☗3七銀になりました。深浦康市王位は受け中心の構えにしましたので,先手の羽生善治名人が攻めきるか,後手のカウンターが決まるかというのが明日の展開となりそうです。

 人間の精神mens humanaが自分の身体corpusを運動motusないし静止quiesに決定することができないということを,いくら経験的に示すということが今回のテーマにおける僕の意図であったとしても,しかし最低限,このことをまずは論理的に正しいということを示しておく必要があります。というか,そうしたことが論理的に導かれるからこそ,その同じことを,経験的にも示すということの必要性が生じてくるのだといえるでしょう。そこでまず,第三部定理二を証明することにしますが,これを証明するためには第二部定理六というのが不可欠です。すでに何度か,別のテーマにおいても用いたことがある定理Propositioですが,今回のテーマでは重要ですので,ここで改めて示しておくことにします。
 「おのおのの属性の様態は,それが様態となっている属性のもとで神が考察される限りにおいてのみ神を原因とし,神がある他の属性のもとで考察される限りにおいてはそうでない」。
 この定理は認識論的に書かれていますが,実在論的に理解しても問題ないと思います。よってこの定理の全体の意味は,様態modiの原因はそれが様態となっている属性attributumであるということになります。ただし現在の考察の主旨は,人間の精神と人間の身体のみですので,思惟の様態cogitandi modiの原因は神Deusの思惟の属性Cogitationis attributumであり,延長の様態の原因は神の延長の属性Extensionis attributumであるということだけでも十分であるとはいえます。
コメント
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