スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ふるさとダービー富山&必然性の問題

2006-08-08 22:49:29 | 競輪
 ふるさとダービー富山の決勝は,まず道中7番手の渡部ラインが上昇,これを4番手だった武田ラインが抑えると,一旦引いた平原と渡辺晴智で打鐘(残り1周半)からかまして先行。ここで2車が後続を離しました。3番手を確保した武田がバックから捲ると渡辺晴智が大きく牽制。ここで武田に続いていた選手が次々に内にもぐり込み,大きくもつれて4人が落車。結局,平原選手が逃げ切って優勝,内には行かずに外を踏んだ渡部哲男選手が2着で,渡辺晴智選手が3着でした。
 優勝した埼玉の平原康多(こうた)選手は,ビッグはおろかグレードレース自体これが初優勝。競輪学校87期,まだ24歳の新鋭で,先週の福井記念の山崎選手に続いて若手選手の優勝。今回の平原選手は展開に恵まれた感も否めませんが,競輪界は今年が世代交代の1年になるのかもしれません。

 強い意味の因果論で,まず問題にしたいのは,原因が与えられれば必然的に結果が生じるといわれるときの,必然性の問題です。というのは,AからBが生じるという事実があったとしても,この事実の中に,それが必然的であるということは,必ずしも含まれてはいないように思われるからです。
 つまり,考え方としては,AからBが生じたが,AからはBではなく,CやDも生じる可能性があり,それが今は偶然に(必然的にというのとは反対の意味で)Bが生じたとすることも可能でないとはいえないと思うからです。つまり,スピノザは,何を根拠にAとBの間には必然性があるといえるのか,それが疑問なのです。
コメント
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