初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

中央銀行トップの性格がでる?

2008-12-20 09:44:42 | 株・いろいろ
 日銀も現在出来うる「最大限の」政策を決定しました。

 政策金利を0.3%→0.1%に下げ、CP(コマーシャルペーパー)の買い入れをはじめとした量的緩和をする方針ですね。

 日銀の白川総裁は“実務より学者肌”といわれ、新聞報道のニュアンスからみると、政策決定までに迷いもあった?ようですが、政府の説得も奏功したとか。

 そこへいくと面白いのが米FRB(連邦準備銀行)のベン・バーナンキ総裁。

 彼は、いくつかの大学で教鞭をとり、マクロ、ミクロの教科書も著しているそうですが、

 “デフレ史の研究に優れ”ていて、今の時代にピッタリ?のようです。

 今回、世界の予想を超えた政策決定はほんの序の口??

 有名な喩えから、彼を“ヘリコプター・ベン”と揶揄せしめた:

 “デフレを克服するには、ヘリコプターから現金を撒けば良い”

 はすごい!

 感激?ですね。

クルマが売れない・消費者心理の冷え込み

2008-12-19 09:24:53 | 株・いろいろ
 アメリカの大手自動車会社の経営不安が続いていますが、

 日本でも、31年ぶりの販売低調。ウーンですね。

 今朝の日経紙によると、アメリカの7~9月期の家計資産で、

 株式部門が2兆7250億ドル減少した由。単純に1ドルを90円位で計算すると:

 減少額は235兆円になります。

 昨日の東証1部上場株式の時価総額は276兆4731億円ですから、その9割近くの価値がなくなったことになります。

 アメリカも日本も、いや世界中の株式時価総額が大きく減少。

 この株価下落による影響はさまざまですが、やはり:

 “消費者心理の冷え込み”が大きいです。

 これじゃ、クルマは売れません

量的緩和で注目されるCP

2008-12-18 09:38:03 | 株・いろいろ
 日銀の金融政策決定会合が世界的に注目されていますね。

 政策金利が日米逆転し、ドルに対して円が13年ぶりの水準に急騰しました。

 仮に、日銀が今の0.3%の金利を引き下げても知れてます?・・・となれば、

 やはり“量的緩和”が主題になりそう。

 量的緩和とは、日銀が大量に?資金を供給するのですが、その手段として:

 「コマーシャルペーパー(CP)の買取り」「長期国債購入の増額」「日銀貸出担保受け入れ資産範囲の拡大」などがあります。

 さて、コマーシャルペーパー(CP)とは?

 「企業が短期の資金調達のために発行する無担保の約束手形」なのです。

 これもアメリカやカナダから発達したもので、日本の歴史は浅いのですが、

 最近は大企業の銀行借入に代わる短期資金の有力な調達手段として定着し、発行残高も拡大しています。

 これを買い入れて資金を供給しようというものですね。

今度は日銀の金融政策の番

2008-12-17 09:48:05 | 株・いろいろ
 FRBは予想を上回る金利引下げに踏み切りましたね。

 フェデラルファンド・レートの誘導目標を0~0.25%と、実質ゼロ金利にしました。

 ここから先は量的緩和と・・・・

 オバマ新大統領の大規模景気浮揚策に期待、です。

 さて、これでわが国の日銀はどうでるでしょうか。

 日本の政策金利は、他国よりずっと低いところにいましたが、

 現下の経済環境、世界の金利趨勢からすると、動かざるを得ませんね。

 週末、要注目です。

アメリカの金融政策は?

2008-12-16 09:41:22 | 株・いろいろ
 昨日の日銀短観はかなり悪い状況でしたが、株式市場は「予想の範囲内」として元気に上げました。

 今日はアメリカの金融政策に注目です。

 アメリカの経済指標も悪いものが多く、政策金利の引下げと量的緩和の両面からの決定がでそう。

 政策金利(フェデラルファンドレート)はこれまでに下げ続け、いまや1%ですが、

 これをさらに0.5%引き下げるかどうか。

 また、国債や民間債、さらにはモーゲージ証券まで加えて?購入することによって量的緩和をすすめるか。

 ということです。

 それにしても、サブプライムローン証券がらみで散々痛めつけられた金融機関ですが、

 こんどは大型詐欺事件ですね。

 被害総額は500億ドルにのぼり、

 きのうのニューヨーク株式市場は、金融機関が被る損失をめぐる懸念で弱気となりました。

 今度も被害は“世界中”の金融機関ですね。

 額は小さいながら日本でも被害を受けているようですね。

 

今年の投資成果は総崩れ

2008-12-15 09:55:03 | 株・いろいろ
 昨日の日経紙による「08年運用通信簿」によると、

 今年の投資成果は、個人向け国債を除いて“総崩れ”でした。ホントにそうですね。

 昨年末と比較して、先週末現在の投資実績を損の大きいワースト5みると:

(1)新興国向けの株式→iシェアーMSCIエマージング・マーケット・インデックス・ファンド:▲63.2%

(2)不動産投資信託(REIT)→ジャパンリアルエステイト:▲47.6%

(3)アメリカの株→NYダウ連動型ETF:▲47.3%

(4)日本の株→TOPIX連動型ETF:▲45.5%

(5)外国の通貨→豪ドル建てMMF:▲38.8%

 と、すごいマイナスです。

 唯一プラスの個人向け国債がわずかに△0.7%ですから、どうにもなりません。

 まだ経済環境はよくありませんが、

 早いところ底打ち完了で、来年は少しでも良くなってほしいですね。

明日、12月の日銀短観

2008-12-14 09:45:06 | 株・いろいろ
 今朝の日経紙を見ていると、

 今年の投資成果はどうだった、とか

 来年の景気、株価をどう見るか、とか

 もう、今年の動きは終わったかのようなものが多いのですが、

 まだまだ、しっかり確認しておくものがたくさんあります。

 その手始め?が明日の「12月の日銀短観」です。

 どのくらい景気・経済が悪いのかを見るのに役立ちます。

 また、明日、明後日の2日間、米FOMCが開かれますが、アメリカの更なる金利引下げなどが発表になるかどうか。

 来年を見るのに役立つ情報はこれからですよ。

ETFで投資チャンスを広げる(15)

2008-12-13 10:09:26 | 株・いろいろ
 海外ETFに投資するときの注意点は:

(1)現在、わが国で売買できる海外ETFは、米国市場と香港市場に上場している銘柄がほとんどです。

 昨日も書きましたように、取扱っている証券会社は限られており、野村証券、大和証券、日興コーディアル証券、楽天証券、マネックス証券、SBI証券などが中心です。

 最も取扱い銘柄が多いのは楽天証券で、株式、債券、商品などの指数合わせて70銘柄以上あります。

(2)海外ETFは米ドルや香港ドルでの取引になりますので、為替の影響を受けます。ETFの売買で差益がでても為替で差損を被ることがあります。

 さて、15回にわたってETFをまとめてきました・・・・

 投資する、しない、にかかわらず、証券に関る知識として必要だと思いましたのでまとめてみました。

 いかがでした?

 今後もこの分野に変化があったらお知らせします。

まだOKじゃなかったビッグ3問題

2008-12-13 09:55:40 | 株・いろいろ
 9日のこのブログで、“ビッグ3もOK?”ということを書きましたが、まだOKではなかったんですね。

 自動車法案廃案で、日本の株式市場は暴落、ドル円も88円台まで円高に。

 ビッグ3といっても3社にはかなり格差があって、

 いちばん資金的に苦しいのがゼネラルモター(GM)、

 次がクライスラー、

 当面、融資不要と言っているのがフォード、

 となっているようです。

 したがって、最近はビッグ3といわずに自動車大手といっていますね。

 ところで、自動車業界がアメリカ経済→世界経済にとって雇用問題をはじめ、大問題であることは歴然としており、なんとかしなければなりません。

 「ホワイトハウスは自動車メーカー破綻回避に向け、7000億ドルの不良資産救済プログラム(TARP)からの資金活用を検討している。・・・ペリノ米大統領報道官)」

 とロイターのニュースは伝えています。

ETFで投資チャンスを広げる(14)

2008-12-12 12:15:16 | 株・いろいろ
 いまや株式投資は全世界的・グローバルになっていますね。

 国によって経済の発展度合いが異なり、当然株式市場の動きも違います。

 ある時はA国の株式市場が良く、またある時はB国やC国が良い、というように。

 そこで、世界中の株式市場をだいたい網羅できるようにETFを買ってみたら?という発想で選んでみると:

(1)iシェアーズMSCIコクサイ・インデックスETF
   これは、日本を除く先進国22ヵ国を対象とした株価指数です。

(2)iシェアーズMSCIエマージング・マーケット・インデックスETF
   これは25の新興国を対象とした株価指数です。

 上記2銘柄にTOPIX連動ETFを加えれば、

 3銘柄のETFで48ヵ国の株式を買う効果が狙えることになる?

 ほかにも組合せはいろいろありそうです。

 なお、海外のETFを取扱っている証券会社は限られておりますので、

 自分の取引している証券会社はどの銘柄を取扱っているか、それを調べてからということになります。