初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

昭和二十五年の旭硝子事件

2005-12-13 10:13:41 | 株・いろいろ
ジェイコムは昭和二十五年の旭硝子以来五十五年ぶりの解け合いになりました。

当時、再建整備法で新しく生まれる旭硝子などの権利株をめぐって、大仕手戦が繰り広げられました。

正月始めからの戦い?は、四月十四日に売買停止となりましたが、買い方の勝利でした。

今回とは理由は違いますが、やはり発行済株式数を大量に超える売り株数になってしまったのです。

大蔵省や総指令部の了解のもと、証取委が協定案をだして解け合いました。

ジェイコムはやっぱりシステムに問題が

2005-12-12 08:48:48 | 株・いろいろ
 発注者側に問題があるとの大方の見方に「そうかなあ」と疑問を投げかけたばかりです。(2日ほど前にこのブログで書いたばかりですよね。)

 東証のシステムに不具合があり、「注文取消し」がうまくいかなかったのでしょうか。

 コンピューターは、人為的ミスをチェックしてこそすれ、頼んだこともうまくいかないということになると、IT社会では“ほんとうに困っちゃいます”ね。

 東証のように重要な機能を果たしているところはたいへんでしょうが、がんばってください。



 

穴窯・窯出ししてきました

2005-12-11 16:42:23 | 陶芸
 12月3、4日に窯焚きした穴窯の、今日は窯出しの日でした。

 今回は若手プロによる全面的な支援を得て、強還元焼成を目指しました。

 薪窯焼成は、作品の置いてある場所によって火のあたり具合、灰のかかり具合などが異なりますので、どんな風に焼けてくるか、期待と不安が入り混じります。

 私も、大(といっても30cm弱ですが)、中、小と作品を入れてありました。

 これは「向日葵角型花瓶」です。

 今年春に、登り窯でひまわり模様の丸い花瓶を塩釉焼成しました(ブログで紹介しましたよね)が、それに続くひまわりの第2弾です。

 丸いほうはおとなしく、こちらは男性的な感じでしょ。
 

積水化学工業の個人向けIR

2005-12-10 17:24:50 | 株・いろいろ
 6月30日のこのブログで、「積水化学工業が個人向けのIR活動(証券広報活動)に力をいれる」由であることを書きました。

 その一環として11月6日に、東京ではじめて“株主・個人投資家向け経営説明会」を開催したということ、そしてそのときの状況を同社IRグループ長の篠秀一さんから聞きました。

 会場の収容能力をはるかに超える応募があり、会社にとっては喜ばしいことである一方、ほとんどが“株主”であって“株主ではない投資家”をいかに増やすかという課題も残ったそうです。

 もともと「そのような説明会をいかに広く知らせるか」という広報のやりかたによって集客力が違ってきますし、個人投資家に身近な商品のある企業とそうでない企業の差という根本的問題もありますね。

 しかし、基本はIRに関した「不断の企業努力」ということになるのでしょうから、積水化学工業のこうした動きが今後とも継続されることが必要ですね。

 多くの企業がそういう努力をすることによって、個人金融資産における「預貯金→株式」の移動を期待したいものです。

株式売買注文・今昔

2005-12-10 10:01:25 | 株・いろいろ
 ジェイコムの誤注文トラブルは、発注証券会社側のミスであってコンピューターは悪くないという見方が大勢のようですが、私にとっては「そうかなー」という感じも否定できません。

 それはそうとして、私が現役のしかもかなり以前のことですが、証券会社の支店で営業していたころの注文はこんな具合でした。

 来店客や電話などで株式注文を受けますと、伝票に顧客名とコードを記入したあと「銘柄」「株数」「値段」を手で書き入れます。

 伝票は、売り買いとも同じ大きさ、書く項目も同じ並びの枠。ただ違うのは売り伝票は縁取りや文字が「青」、買いの伝票は「赤」であることです。

 営業マンの一番多い間違いはこの伝票を取り違えることであり、私たちはこれをウリ・カイをドテンしたと言ってました。

 注文は、支店の株式担当者の電話(場電係といいます)から、本社株式部に伝えられますので、“1株、64万円で売る”注文を“64万株、1円で売る”と書いたら、ここで発見されます。

 ここを通過しても、本社株式部で“これなんだ?”とチェックされます。

 さらに、株式部から取引所に待機している市場部の担当者に注文が流されますから、ここでもチェックできます。

 いま、お利口なコンピューターはこれを全部一人で?やってしまうのです。

 とすると、もっともっと利口になってもらわないといけない今度のトラブルですね。

ジェイコム株の誤注文きっかけの下げ

2005-12-09 09:32:06 | 株・いろいろ
 今の株式相場は諸指標からみてもいき過ぎであり、「きっかけによってはきつい下げになることを覚悟すべき」と6日に書いたばかりでした。

 ジェイコム株式の1株を64万円で売るという単純な売り注文を、株数欄に64万、指値欄に1と単純な入れ違い!!もと証券マンとして背筋が寒くなる思いです。

 他の証券会社や銀行などへの波及懸念からはじまり、はてはみずほ証券による資金作りのための株式売却説などさまざまな思惑。それが買いの手控え、利益確定の売り急ぎとなったようです。

 「いき過ぎの是正」は理屈じゃないんですね。なにかの「きっかけ」なんです。

 ただこの問題は個別の、かつ一時的なものという見方もできますので、決して“狼狽”(はないと思いますが)なきようにね。

 
 

拡大続くBRICs投信

2005-12-08 10:03:49 | 株・いろいろ
 新興国の株式で運用する投資信託の拡大が続いていますね。

 とくにインド投信は過去の実績(といっても1~2年の実績しかありませんが)も良いことが一層の人気をかきたてています。

 ロシアや東欧へ投資するものも増えています。

 さらに、BRICsの最後のSは複数を表す小文字のSではなく、これはSouth Africa 南アフリカのことである(最近は通説になりつつあります)として、その国も投資対象に加えた投資信託も登場しているようです。

 ほんとに“グローバル”になったものですね。

 それにしても購入するときは内容をよく勉強しましょう。

ヒット商品番付

2005-12-07 10:18:51 | 株・いろいろ
 恒例の日経新聞社が選ぶことしのヒット商品番付が発表になりました。

 東の横綱は「iPod」と音楽配信サービス「iチューンズ・ミュージックストア」で、西の横綱は空位(ナシ)でした。

 大関には「株式ネット取引口座」と「クールビズ」が、関脇には「お手ごろ液晶テレビ」「大容量HDDレコーダー」「愛知(万博&中部国際空港)」「ディープインパクト」などが選ばれました。

 以下小結、前頭と、“この1年間の消費動向や売れ行きなどをもとに”ランキングされています。

 日経では、ヒット商品の移り変わりが激しい最近の情勢にあわせて年2回ランキングを発表しています。

 これを見て“消費者のニーズがどのような分野に向かっているか”“企業側はどのように消費者をとらえようとしているのか”をつかみ、株式投資の銘柄選びの参考にしてはいかがですか。
 

日本全体がカネ目当ての国に

2005-12-06 09:41:21 | 株・いろいろ
 昨日、経団連の奥田会長が記者会見で「日本全体がカネ目当ての国になりつつある」と警鐘をならしたようですね。

 その現象のひとつが株高です。

 心理的に乗り遅れるとの焦燥感が買いが買いを呼んでいる、と指摘しています。

 また、耐震強度偽装問題も、「カネがもうかれば何をやってもよい」ように見え、第2のバブルにならなければよいが、と言っています。

 たしかに、株式市場は人気行きすぎの面はありますが、今回の上げ相場はマクロ的にもミクロ的にも“裏づけ”がありますから、耐震強度偽装問題といっしょには論じられないと思います。

 ただ、株式相場がこのピッチで上げると反動安はあるでしょうし、きっかけによってはきつい下げになることを覚悟しておく必要はあるでしょう。

 上げるときも下げるときもいきすぎるのが相場の常です。

 

大学受講生への宿題

2005-12-05 09:53:42 | 株・いろいろ
 大阪経済大学での「証券市場論Ⅱ」も半分終わりました。

 「実務というめがねを通して見る証券市場」を心がけての勉強ですから、実務だけでもなく、学問だけでもない問題の捉え方をします。

 たとえば、毎回講義終了後に出す宿題にしても:-(この通りではありませんが、ニュアンスは汲み取っていただけると思います。)

①消費者として日々の生活のなかから、景気や企業業績等にどんなことを感じていますか。
②株式投資に対して、心理面の姿勢はどうあるべきでしょうか。
③新聞等の記事を読んで、それを投資情報のヒントにする事例を考えなさい。

 いかがですか。自分にも役立つ・・って思いません?