初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

積水化学工業の個人向けIR

2005-12-10 17:24:50 | 株・いろいろ
 6月30日のこのブログで、「積水化学工業が個人向けのIR活動(証券広報活動)に力をいれる」由であることを書きました。

 その一環として11月6日に、東京ではじめて“株主・個人投資家向け経営説明会」を開催したということ、そしてそのときの状況を同社IRグループ長の篠秀一さんから聞きました。

 会場の収容能力をはるかに超える応募があり、会社にとっては喜ばしいことである一方、ほとんどが“株主”であって“株主ではない投資家”をいかに増やすかという課題も残ったそうです。

 もともと「そのような説明会をいかに広く知らせるか」という広報のやりかたによって集客力が違ってきますし、個人投資家に身近な商品のある企業とそうでない企業の差という根本的問題もありますね。

 しかし、基本はIRに関した「不断の企業努力」ということになるのでしょうから、積水化学工業のこうした動きが今後とも継続されることが必要ですね。

 多くの企業がそういう努力をすることによって、個人金融資産における「預貯金→株式」の移動を期待したいものです。

株式売買注文・今昔

2005-12-10 10:01:25 | 株・いろいろ
 ジェイコムの誤注文トラブルは、発注証券会社側のミスであってコンピューターは悪くないという見方が大勢のようですが、私にとっては「そうかなー」という感じも否定できません。

 それはそうとして、私が現役のしかもかなり以前のことですが、証券会社の支店で営業していたころの注文はこんな具合でした。

 来店客や電話などで株式注文を受けますと、伝票に顧客名とコードを記入したあと「銘柄」「株数」「値段」を手で書き入れます。

 伝票は、売り買いとも同じ大きさ、書く項目も同じ並びの枠。ただ違うのは売り伝票は縁取りや文字が「青」、買いの伝票は「赤」であることです。

 営業マンの一番多い間違いはこの伝票を取り違えることであり、私たちはこれをウリ・カイをドテンしたと言ってました。

 注文は、支店の株式担当者の電話(場電係といいます)から、本社株式部に伝えられますので、“1株、64万円で売る”注文を“64万株、1円で売る”と書いたら、ここで発見されます。

 ここを通過しても、本社株式部で“これなんだ?”とチェックされます。

 さらに、株式部から取引所に待機している市場部の担当者に注文が流されますから、ここでもチェックできます。

 いま、お利口なコンピューターはこれを全部一人で?やってしまうのです。

 とすると、もっともっと利口になってもらわないといけない今度のトラブルですね。