きのう発表になった日銀の短観で、「企業の景況感を表す業況判断指数が大企業の製造業でプラス21と前回にくらべて2ポイントよくなった」にもかかわらず、株価は期待はずれだとさげました。
日銀短観の正式名称は「企業短期経済観測調査」で、企業経営者に「景気についての実感」をアンケートするもので、4月、7月、10月、12月に発表されます。
1万社強の企業を、大企業と中小企業の二つのグループに分け、いくつかの質問をして集計します。
その中で、大企業の製造業については、業況感が「良い」とする企業の割合から「悪い」とする割合を引いた値がプラス21となりました。
しかし、株式市場では「プラス24となるのでは」と期待していたというのですね。それが期待はずれの売りにつながったという記事になっています。
今回、日銀の幹部の間では、「大企業製造業の景況感にはあまり注目していない。むしろ、非製造業や中小企業だ。」という見方が多かった由です。
その非製造業や中小企業にも企業活動の回復が緩やかながらも広がってきたことが示されましたが、この明るさを株式市場では素直に?表さなかったようです。
「中長期的な先高感はあるが、一段の上値を裏付ける明確な材料に乏しいため、いったん売りに傾くと加速しやすい。」というのが昨日の相場?