早いもので、もうお正月も過ぎましたが、
今年の正月は、ン十年ぶりに百人一首の本を読みました。その中で;
新暦、旧暦の差はありますが、今頃に詠まれた一首。
君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ
若菜は春の七草ですね。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」のこと。
詠んだのは光孝天皇(830~887)が若いころで、
当時の貴族は人に何かを贈るとき、和歌を添えて心を伝えた由です。
1月7日に1年の無事を祈って七草を食べる習慣は、このころからあったようですが、
寒い季節、実際に雪が降って入る中、高貴な人がみずから若菜を摘んで、
和歌付きで贈られた女性はなんて幸せな人でしょう。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
今年の正月は、ン十年ぶりに百人一首の本を読みました。その中で;
新暦、旧暦の差はありますが、今頃に詠まれた一首。
君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ
若菜は春の七草ですね。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」のこと。
詠んだのは光孝天皇(830~887)が若いころで、
当時の貴族は人に何かを贈るとき、和歌を添えて心を伝えた由です。
1月7日に1年の無事を祈って七草を食べる習慣は、このころからあったようですが、
寒い季節、実際に雪が降って入る中、高貴な人がみずから若菜を摘んで、
和歌付きで贈られた女性はなんて幸せな人でしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
光孝天皇は幼い頃から勉強熱心・賢明で、性格も穏和無欲だった由ですが、
愛する人のためには少しくらいの寒さは厭わない、静かに燃える恋心が感じられる歌です。
良い歌をオハコにしているね。