浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

後の先、先の先

2008-10-09 00:36:16 | 仕事
皆さん、お忘れかも知れませんが僕も仕事してます。ちゃんとしているかどうかはよう知らんけど。

仕事の内容としては「人に会って話をする」ということが主。

そしてそれを分けると「大人数に対して話をする」というシーンと、「少人数に対して話す」というシーンがある。

大人数に対して話すときはだいたいこちらは立ってプロジェクタなんかを使って話す。少人数に対してはだいたい応接とかで座って話す。

どっちが得意か?といわれると「どっちも得意」と答えるしかないし、「どっちが好きか」といわれると「どっちも好き」と答えるしかない。

向いてるかなーと思うのは「対大人数」だけど。

こないだ友人の結婚式の二次会の司会をやって好評だったしね。付き合い長い友人からも「showさん、これで飯食ってけばいいんじゃないですか?」と言われた。つよぷーみたいなしっかりした披露宴の司会なんかは向いてないと思うけど(言っちゃダメなことばっかり言いそう)

今日も出雲まで行って話をしてきました。前半、大人数に対して、後半戦は少人数。

これまたあまり知られていないんだけど実は僕、中学三年間剣道をやっていました。そういうのって役に立ってないようで実は僕の人間性の奥底にある気がする。

仕事をしていて意識をしているのは「先の先と後の先」(せんのせんとごのせん)ということ。

これは結構剣道で言われることなんだけど、「先の先」と言うのは、相手が動く瞬間を狙って一瞬早くこちらが攻撃をしかけるというもの。動くとき、というのが一番隙が大きいからね。
「後の先」というのは相手が動いた後、たとえば面を狙ってきたときに一度受けて、その隙に攻撃を仕掛ける、というもの。
剣道やっていたときの僕の常套手段としては(剣道は二本勝負)まず一本目を後の先で取る、その後、向こうがへこんだところを先の先で取る、というものだった。

実はお客さんと話している時もそういうことを考えている。

なんつーか、お客さんが言って来そうなことを先回りして「こうじゃないですか?」と言って「そうそう」と言ってもらうとか、「実はこうなんだよ」というのを受けて「そうですよね」と言うとか。

結構真剣勝負(勝ち負けではないんだけど)をしています。

キャラクター上、がーがー自分の話ばっかりしていると思われがちなんだけど、たまに誰かと一緒に行くとその人に驚かれるくらい僕ちゃんと話聞いてますよ。やっぱりこっちでもまずは後の先だね。

更に面白いことには剣道と違って仕事での面談というのは「チーム戦」になったりするんだよね。今日はお客さんが3、こっちも3という状態でそのやり取りが結構面白かった。

こういうのってなかなか計算しづらくて、もう空気感でしかないよね。
「あ、その話出す?じゃ僕は頷くだけにしとこ」「おっとここは僕がはさんどくか」「じゃ、あと、たのんます」とかね。

こういう駆け引きってのが全体的な仕事の面白みだよね。


恋愛においてはまったく駆け引きなしだけどさ。