DVD&Blu-ray出てます。
この世界の片隅に
もう話す必要も無いと思うんだけど、とにかく絶対に観たほうがいい作品であることは間違いない。保証します。
作品の内容については前にも書いたから語ることはもうしないけど、ちょっとパイロット版の話をしたい。
(前に書いたのはコチラ)
・映画「この世界の片隅に」を観てきました
・貴方に。あるいは映画「この世界の片隅に」の個人的感想。
そもそもこの「この世界の片隅に」という作品は漫画原作があって、この原作に基づいて映画化しようと考えたけど、予算がつかなかった。
そこで、クラウドファンディングを行った。クラウドファンディングを簡単に説明すると、ネットで「こういうことやりたいから投資してよ」と資金を集める方法。この作品の場合だと、投資した人は様々なリターン(見返り)があり、その一つがエンドクレジットに名前が載る、ということだった。うむ、羨ましいな、投資すればよかったよ(笑)
それはさておき。
今回、僕が買ったBlu-ray通常版には特典としてこの時作った、ネットから小口で投資を集めてその資金を基に作った映像が入っている。つまりこのパイロット版を様々な企業に見せて、「こういう映画を作りたいんで資金を出してください」とお願いしたということ。そして今、これだけの作品が出来、大ヒットし、Blu-rayにもなっているということはつまり、このパイロット版は成功だった、と言える。
ということで、このパイロット版が映像特典に入っていたので見ました。何分くらいだろ、5分は無いくらい。台詞も入っていない。
これを見てて思ったのがね、やっぱりさ、予告編でも使われている「すずさんがタンポポや梅干しの種を料理するシーン」が入ってるんだよね。僕は思わず「おお!」と思った。
パイロット版ということは、これを観た人が「この映画観たいな」、もっと言うと出資者だろうから「この映画、受けそうだ、当たりそうだ、儲かりそうだ」と思ってもらわないといけない。商売だからね、もちろん。
つまり作り手側としては幾分かは「これでどうだ!」という物でなくて行けない。そこで見せたのがこの「料理シーン」というのがすごいなぁと思うんだよね。つまり、監督はこここそが「この世界の片隅に」の見せ場の一つだ、と思っていた、ということだと思う。そうなんだよ!ドン!(おもむろに机を叩く)この映画はもちろん昭和20年代という戦争の時代を描いているけど、もっとも大切なことはそこに、いわば世界の片隅に居たすずさんたちの話なんだよね。すずさんたちはあの時、同じこの世界の片隅で、きちんとご飯を作っていた、ということなんだよ。そうなんだよなぁ、、やっぱりあのシーン良いもんなぁ。
不思議な映画で、観れば観るほど涙が出てくるシーンが増えてくる。一番最初に観た時はほのぼのしたシーンばっかりでぷっと吹き出してしまうシーンもあったんだけど、何度も観ているうちにその全てがかけがえのない、愛おしいシーンに思えて、それだけで泣けてしまう。
アメリカでも公開されたようなのだけど、そのレビューには「涙が止まらない。でも、何故だかわからない」とあったそうだ。
(出典はこちら→町山智浩『この世界の片隅に』アメリカの観客・評論家の反応を語る)
その気持は良く分かる。正にその通りだと思う。映画館で2回観て、Blu-rayを買ってから数度観返しているけど、まだ、新しい発見がある。
本当に素晴らしい映画だと思う。
もうね、大ヒット記念で作られた「すずさんからのありがとう」というCMすら、もう泣けちゃうの。のんさんの声がまた、良いんだよなあ。
すずさんのありがとう
この世界の片隅に
もう話す必要も無いと思うんだけど、とにかく絶対に観たほうがいい作品であることは間違いない。保証します。
作品の内容については前にも書いたから語ることはもうしないけど、ちょっとパイロット版の話をしたい。
(前に書いたのはコチラ)
・映画「この世界の片隅に」を観てきました
・貴方に。あるいは映画「この世界の片隅に」の個人的感想。
そもそもこの「この世界の片隅に」という作品は漫画原作があって、この原作に基づいて映画化しようと考えたけど、予算がつかなかった。
そこで、クラウドファンディングを行った。クラウドファンディングを簡単に説明すると、ネットで「こういうことやりたいから投資してよ」と資金を集める方法。この作品の場合だと、投資した人は様々なリターン(見返り)があり、その一つがエンドクレジットに名前が載る、ということだった。うむ、羨ましいな、投資すればよかったよ(笑)
それはさておき。
今回、僕が買ったBlu-ray通常版には特典としてこの時作った、ネットから小口で投資を集めてその資金を基に作った映像が入っている。つまりこのパイロット版を様々な企業に見せて、「こういう映画を作りたいんで資金を出してください」とお願いしたということ。そして今、これだけの作品が出来、大ヒットし、Blu-rayにもなっているということはつまり、このパイロット版は成功だった、と言える。
ということで、このパイロット版が映像特典に入っていたので見ました。何分くらいだろ、5分は無いくらい。台詞も入っていない。
これを見てて思ったのがね、やっぱりさ、予告編でも使われている「すずさんがタンポポや梅干しの種を料理するシーン」が入ってるんだよね。僕は思わず「おお!」と思った。
パイロット版ということは、これを観た人が「この映画観たいな」、もっと言うと出資者だろうから「この映画、受けそうだ、当たりそうだ、儲かりそうだ」と思ってもらわないといけない。商売だからね、もちろん。
つまり作り手側としては幾分かは「これでどうだ!」という物でなくて行けない。そこで見せたのがこの「料理シーン」というのがすごいなぁと思うんだよね。つまり、監督はこここそが「この世界の片隅に」の見せ場の一つだ、と思っていた、ということだと思う。そうなんだよ!ドン!(おもむろに机を叩く)この映画はもちろん昭和20年代という戦争の時代を描いているけど、もっとも大切なことはそこに、いわば世界の片隅に居たすずさんたちの話なんだよね。すずさんたちはあの時、同じこの世界の片隅で、きちんとご飯を作っていた、ということなんだよ。そうなんだよなぁ、、やっぱりあのシーン良いもんなぁ。
不思議な映画で、観れば観るほど涙が出てくるシーンが増えてくる。一番最初に観た時はほのぼのしたシーンばっかりでぷっと吹き出してしまうシーンもあったんだけど、何度も観ているうちにその全てがかけがえのない、愛おしいシーンに思えて、それだけで泣けてしまう。
アメリカでも公開されたようなのだけど、そのレビューには「涙が止まらない。でも、何故だかわからない」とあったそうだ。
(出典はこちら→町山智浩『この世界の片隅に』アメリカの観客・評論家の反応を語る)
その気持は良く分かる。正にその通りだと思う。映画館で2回観て、Blu-rayを買ってから数度観返しているけど、まだ、新しい発見がある。
本当に素晴らしい映画だと思う。
もうね、大ヒット記念で作られた「すずさんからのありがとう」というCMすら、もう泣けちゃうの。のんさんの声がまた、良いんだよなあ。
すずさんのありがとう