浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

浅草酒祭り2017

2017-09-19 14:09:06 | 日記
浅草酒祭りについては過去記事をご覧ください。→こちら

とにかくビール、ワイン、焼酎、日本酒あたりが試飲し放題で、ちょこちょこつまみもあり最高はイベントなんですよ。今年もドッピオさんを誘って参加。

三連休最終日の浅草は台風一過の良い天気。

ちなみに毎年この三連休、浅草では「したまちコメディ映画祭」というのが行われている。

昔、浅草に住んでた頃は気軽にぷらっと行ってさくっと日本未公開コメディなんかを観たものです。最近は遠くなってしまったのでねぇ。。

つーことで浅草酒祭りですよ。

クラフトビールをがんがん試飲。

南部美人もいただく。

つまみはチキンサラミとか燻製玉子とかカニ味噌とか。

カニ味噌美味かったなぁ。

ドッピオさんと二軒目に行ったけど記憶はほぼない。

写真によるとどら焼き食べてた様子。←覚えてません。

いやぁ、飲んだ飲んだ。

アンタッチャブルの「I drink.」から考える吹替について

2017-09-19 14:04:32 | DVD、映画
このブログのシステムは「下書きで保存」しておく、ということも出来る。なのでいくつか書いて下書きに保存してそのまま忘れてる、、って話もいくつか有る。たまに「あれ、あの記事書いたよな」と思って検索したら書いたつもりで下書きのまま、ってのもある。今からの話はそれ。2014年くらいに書いていたもの。今回、この話をしたいので、まず2014年に書いたものをどうぞ。

映画の吹き替え問題について。

僕にとって初めての洋画体験というと「テレビでアンタッチャブルを見たこと」になる。

もちろんそれまでも映画や洋画は観ていたけど、「ああ、映画って本当に面白いものなんだな」と思ったのは確実に「アンタッチャブル」。

何故か知らないけどテレビでやっていたアンタッチャブルを録画して観た。

今だにこの映画は好きです。
パラマウント ジャパン
発売日:2006-04-21

僕の人生ベスト10に確実に入るし、日によっちゃベスト1になる。

出始めのケビン・コスナーのシュッとしたかっこよさもいいし、同じく出たてのアンディ・ガルシアの不敵なかっこよさったらない。ショーン・コネリー演じる経験豊かな警察官役もいいし、コメディリリーフ的なチャールズ・マーティン・スミスもいい。カナダ国境での銃撃シーンで思わず喉が渇いて酒を飲んでしまうシーンはいいね。

そしてなんと言っても頭髪を抜いてまでアル・カポネの役作りしたデ・ニーロ。円卓でのバットシーンなんてこりゃまた最高ですよ。

はっきり言って僕にとっては文句ない名作。

で、最近改めてDVDを買ったんだけど、観ていてもどうもしっくり来ない。

よくよく調べてみて分かった。

僕が一番最初に観たバージョンはどうやらフジテレビオリジナル版だったようで主役のエリオット・ネス(ケビン・コスナー)の声を根津甚八がやっていた。しかしDVD版では別の人がやっている。

まぁ声質とかはどうでもいいんだけど一番「ちがーう!」と思ったのは最後の台詞。


(ここから話のネタバレになりますので、嫌な方は飛ばしてください。まぁ今更1987年の映画のネタバレしても誰も困らないんじゃないかと思うけど)

この映画はそもそも禁酒法時代にアル・カポネを捕らえようとしたエリオット・ネスたちの話。

最後、アル・カポネを捕らえ終わり、チームは解散する。

仕事場を出たエリオット・ネスを新聞記者が取材する。アル・カポネを捕えた感想を聞かれ「たくさんの人に助けられたからだよ」と答える。そして最後に一つだけ、と言われてこう聞かれる。

「禁酒法が無くなるとのことですがどうしますか?」

禁酒法がいい法律かそれとも無意味な法律であったかはどうあれ、ネスは法を遵守するために戦ってきた。そしてカポネを捕えることが出来たものの、その過程で仲間を失った。そういう複雑な表情を見せた後にふっと笑って言う。

英語版のセリフは
---
"I drink."
---
です。

それがこのDVD版字幕ではこう。

---
「飲むよ」
---

ここがねぇ、違うんですよ、僕のイメージでは。

僕が観たフジテレビ版ではこう言っていた。

---
「一杯やるさ」
---

元は"I drink."だからどの訳も間違っちゃいない。だけどニュアンスが違うんですよねぇ。。

どう考えても「飲むよ」と「一杯やるさ」ではまったく違うでしょう。

「一杯やるさ」だとそれはお酒を飲むどうこうではなく、自分が今まで仕事で成し遂げてきたこと、失った仲間のために思いを馳せる、というイメージが強い。

一方、「飲むよ」だと単に「禁酒法が終わって酒飲めるようになったので飲む」というだけになってしまいかねない。

別に映画の吹き替えにぐだぐだいうつもりもなくて「この人にはこの人じゃなきゃ」というマニアでも無いんだけどここだけはね。すごく好きな映画なものだからぜひ「アンタッチャブル フジテレビ放送版」のDVDを出していただきたい。


以前、この話をドッピオさんとしていて「スターウォーズ」でもそういうのがある、という話をしていた。彼がどのシーンの話をしていたのか僕は忘れてしまったんだけど、たぶんアクバー提督の台詞だったと思う。

そう言えば、スターウォーズの名訳と言えばハン・ソロの"I know."ってのがあってさ。帝国の逆襲で、レイアが"I love you!"(愛してるの!)とハン・ソロに言ってそれに答えるハン・ソロが"I know."(知ってたさ) くー!いいですねぇ。。

ここは有名な話だけど脚本段階では、

"I love you!"(愛してるの!)
"Me too."(俺もさ)

となってたのを、ハン・ソロが(というかハリソン・フォードが)「このセリフはハン・ソロのキャラクターに合ってない」と現場で変更させた。それはそれで「映画作りにおけるミラクル」の一つだと思ってる。そして更に"I know."を「知ってるよ」ではなくて「知ってたさ」に訳したのも、「映画字幕におけるミラクルのひとつ」だとすら思っている。

"I know."は普通に訳せば「知ってるよ」なんだろうけど、それを「知ってたさ」という「過去形」にしたところが上手い!

それによって「え?知ってたの?じゃ、いつから?この二人はいつからお互いに好意を持っていたの?」といろいろ考えたくなってしまう名訳だと思います。


あー、アンタッチャブルとスターウォーズ観たくなってきたな。



と、言うのが2014年に僕が書いて下書きに保存していたもの。

なぜ今回この話をしているかというと、この度、アンタッチャブル公開30周年記念版が発売されるんです。


アンタッチャブル30周年記念ブルーレイTV吹替初収録特別版(初回生産限定) [Blu-ray]

はい、もうこの30周年記念版のタイトルをご覧頂いてご理解いただけますね。

そう!このブルーレイには「TV吹替版」が収録されているんです!!

エライ!!偉いぞ!

これが欲しかった!!


予約済でございます。いやー、楽しみだぁ!!