浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

目玉焼きの黄身 いつつぶす?

2016-10-11 23:25:28 | 
読みたいな、と思ってた本がめちゃくちゃ安くなってた。


目玉焼きの黄身 いつつぶす? 1<目玉焼きの黄身 いつつぶす?> (ビームコミックス)

Kindle版とは言え104円ってさー。しかもAmazonポイントが52ポイント付くので実質的には52円。価格破壊だなぁ―。

どういう話かというと、男性が女の子と朝ごはんを食べていて、男性は黄身を潰して白身に付けて食べるのが好きなんだけど、女性は黄身を残して最後に食べる。その理由は「皿が汚れるから」。それを聞いた男性はおもわず「アホか。。」と言ってしまって女性は去ってしまう、、という本当にアホみたいな話だけど、こういう「食べ物の溝」ってのは意外と奥が深いから身につまされる。

その流れで、

カップ麺のフタ いつ取る?

だの、

焼肉で白メシ 食べる?

だの、

焼鳥の串 外す?

なんて、僕とドッピオさんが居酒屋で4時間話してるような話を延々やってる。

もちろん、食べ物なんだから「好きなように食べればいいじゃん」と言われりゃその通りだし僕だってそう思う。

だけど、現代民俗学においてこの考察というのはとても興味深いと思うんです。

例えば、地域ごと、例えば都道府県ごとの食文化の違いってのはそりゃある。

例えば北海道ではおせち料理を大晦日に食べるとか、福井県では水ようかんを冬に食べる、とか。

それこそ県民性の大きな違いで研究対象ではあるけど、もっともっと個人的な、例えばその家族だけのルールというか習慣ってのがあると僕は思ってる。

そしてその習慣は、決して明文化されず、あくまでその家族だけの中で行われている。ある時、男女が一緒に住むようになって「え?そんな食べ方するの?」「え?ウチではずっとこうだったよ」なんて驚きがあったりする。

その際に、「そんなのおかしい!」と否定するんじゃなくて、「へー、そうなんだー」と認め合うことこそ、人類和合の道なんじゃないだろうか。

(なんか話が大きくなったな^^;)

例えばさ、僕の実家は昔、あんまり「とんかつソース」が無かった。いや!誤解しないで!別に貧乏で買えなかった訳じゃないよ!^^; 単純に父母がとんかつソース好きじゃ無かっただけ、甘ったるいから。じゃ、とんかつに何つけて食べてたんだ、と言うとマヨネーズとソースを混ぜたもの。もちろん、子供の僕はそれがおかしいとも思ってなかった。

卵かけご飯は、まず小鉢に生卵を割り入れて、それに醤油をさし、混ぜてからご飯にかけてた。僕は今でもそうしてるけど、どうも卵かけご飯は「お茶碗のご飯にそのまま生卵を割り入れる」って人も多いみたい。(ま、洗い物がひとつ減るってのは分かるけど、もし卵の殻が入っちゃったら取るの面倒なんじゃないかな、と思うけどさ)

ことほど左様に、各人の「食べ方」ってのは千差万別で、非常に興味深いもんだと思う。

ぜひ、このマンガ読んで頂いてそのへんを味わって頂ければ。