浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

敵を作る方法ばかり

2016-10-04 15:10:40 | 日記
10月になり、つまり2016年も残すところ3分の1ということになる。

いろいろなことがあったけど、なんとなく「なんか選挙多くなかったか?」と感じてる。特に僕が東京都民だからだね、参院選が終わったと思ったらすぐ都知事選があったんだもの。加えて海の向こうじゃ大統領選だったり。

選挙について、なんとなく、ふと思っていることがあって。

それは「いつから選挙って相手を攻撃することばっかりになっちゃったんだろう?」ということ。

僕が子供の頃、選挙の季節になると当然、選挙カーが道を走っていた。そこで、対立候補の選挙カー同士がすれ違うとどちらとも無く「ご苦労さまです!お互いがんばりましょう!」と声をかけていた記憶がある。

子供なりに選挙ってのは「闘い」だと思っていたから親に「なぜ、闘いなのに、お互い頑張ろうなんていうのか?」と聞いた記憶がある。

親からは「それがマナーだから」と言われ、子供心に「そういうもんなのかな」と思った記憶がある。

それがなんだかどうも今の選挙ってのは「対立候補を攻撃し、どれだけ相手や相手の所属している党が愚鈍か」ということをあげつらうことが増えているような気がする。

それは中選挙区から小選挙区になったから、ってのもあるのかな。そのへん詳しくないから想像だけど、中選挙区ならひとつの選挙区で当選するのが2,3人ってこともあるから、相手が当選して自分も当選する、ってこともありうる。小選挙区なら相手の当選はつまり自分の落選、ということになるから。

しかしまぁとにかく、「自分が受かりたいからと言って相手を攻撃する人」ってのはどう考えても「選挙で選ばれるに値しない人」だとは思うんですけどねぇ。

選挙に限らずどうにも「敵を作り、敵に勝つ方法」ばっかりうまくなっている気がする、それは政治家のみならず我々すべて。僕もそういうところはもちろんあるから自省しなければいけないと思っていますが。