浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

身体に染み付いたもの

2013-10-15 18:28:34 | 食べ物
同窓会で実家に帰ってました。

金曜日の夜10時に実家に着いた。あらかじめ晩御飯はいらないと言っておいたんだけど、晩御飯がすき焼きだったようでいい感じにグズグズになって残ってた。いま留学生がいるので晩御飯はちょこっと豪勢みたい。

すき焼きならせっかくなんでと思って、しらたきとか豆腐とか煮込みすぎて黒くなった春菊とかでビール飲んでたらやっぱりご飯欲しくなっちゃった。

晩御飯のあまりの冷飯を温め直して食べちゃったよ。

僕の母の実家が農家なので僕は子どもの頃からそこの米を食べて育ってきた。で、改めて想うけどやっぱり地元の米は美味い。

科学的に言えばもっと美味しいお米はあるだろう。新潟の米はもちろん、金沢の米だって島根の米だって美味かったよ。

でもやっぱり長年食べてきて地元の米の味は身体に染み付いちゃってるんだよね。

最近思うんだけど、人間は食べ物の味を舌で感じているってウソだと思うよ。

目と鼻も使ってる、いや、それだけじゃなくてたぶん身体全体使って味わってる。

キャンプのカレーって美味しいじゃないですか。でもあのカレー持って帰って家で食べたらなんてことないと思うよ。やっぱりあの雰囲気を味わってるわけじゃん。

そこまで行かなくても、人間って案外微細な変化を敏感に感じるから、例えば自分では気づいていないくらい少しだけテーブルがヌルっとしていただけで「なんとなくあの店の料理、口に合わないんだよなぁ」と思ってしまうことだってあるだろう。

更に最近思うけど、下手したら「過去の記憶」という脳みそだって使って味わっていると思う。

例えばさ、何にも知らない人の前にみよしのの餃子カレー出して食べさせてみなさい。たぶん「うーん、普通だね」って感じでしょう。それが僕らなんかは美味い美味いと食べるでしょ、確実に。

カントリーのカレーなんかもっと大変ですよ。普通の人が食べたらぎゃッと叫んで憤死もんです。それを僕らはたぶん泣きながら食べるね。いや、昔だって泣きながら食ってたけど、辛くてね。

なんかカレーの話ばっかりになっちゃったけど。
コメント (2)
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