浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

シンプル

2013-04-08 22:32:44 | 食べ物
料理は好きだけど、シンプルな料理ほど難しいとつくづく思う。

美味しんぼでさ、若い料理人に山岡がオムレツを注文するの。料理人は「オムレツ?そんな簡単なもんでいいのかよ」と言ってサッと作るんだけど出てきたオムレツをみて山岡は食べもせず「このオムレツはダメだな」と言うの。

かくのごとくシンプルな料理は難しい。

オムレツはもちろんチャーハンだって難しいしホットケーキだって難しい。キレイな、ホットケーキミックスのパッケージに出てるようなホットケーキ焼くのは難しいわー。

フレンチトーストも難しい。

フレンチトーストなんてパンを溶き卵に漬けて焼くだけなんだけどさ。

何が難しいってまず溶き卵が難しい。卵だけだと少し硬くてうまく染み込まない。

漬け時間も難しい。漬ける時間が少ないと中まで染み込んでないし長すぎるとグズグズになってしまう。

更に難しいのが火加減。耳の部分がカリッカリで中がじゅわーっとしてて欲しいんだけどなかなかそうはならない。


これは耳のカリッとはいいけど少し焼きすぎた。


これは全体的な色はいいんだけど卵液が少なくてまだ中まで染み込んでない。

難しいわー。

そう考えると、一般的に「手の込んだ」と言われるような料理は手間だけの問題で難しくはない。

豚の角煮だってラザニアだって順序さえ守れば問題ない。面倒ではあるけども失敗はしない。

それに比べて難しいわー、フレンチトースト。

まぁどうあれフレンチトーストは美味しいんだけどね。

炭水化物(パン)、糖分(シロップ)、塩分(バター)という完全無欠の組み合わせだもの。

いいの、朝だから食べても。