浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

セーターいちまいぶん

2012-11-20 23:42:32 | 日記
「東京の冬なんてさー、大したことないよ。札幌に住んでたんだよ、オレ」

つい先日までそう思ってた。

ごめん、寒い。

理由は明確。コートが無いから。

僕の行きつけのクリーニング屋でシーズン物を無料で預かってくれるんだよね。それってすごくない?

やっぱり冬物は場所を取るのでバンバン預ける。

で、預ける時はだいたいあったかい時なので「コート?あー、もうしばらくいらないすよ、12月になったら引き取りでー」なんて結構長めに預けてしまう。

で、今の時期に後悔する。

愚かだねぇ。

スーツの下にベストやカーディガンを着るのはあまり好きじゃない、スリーピースは好きだけど。

ということで今の頼りはマフラー。

「マフラーはセーター1枚分の暖かさがある」と何かで読んだ。

確かに大袈裟な話じゃないと思うね。


足らぬ師あれど

2012-11-20 00:03:41 | 日記
こないだ、合気道の演武会でした。

はっきり言って僕も何をやるかよく分かっていなかった。何せいきなり2ヵ月程前に「演武まで後4回くらいしか稽古無いから」とか言われて「え?僕も出るんですか?」という感じ。更に前日に「明日は9時に集合」とか言われたし。なんと言うか会社と違ってこういう業務連絡はあんまりカチッとしていない。

僕の所属する合気道の団体は結構大きいらしくて300名近くの会員がいる(らしい)。それが7、8個の道場に分かれていて、僕はそのうちの台東道場というものに所属している。で、年に一度、その道場すべてが集まりそれぞれが演武を行う。

僕も一応、台東道場白帯の部で出た。出たと言っても基本的な技を4つほどやっただけで5分にも満たないものだったんだけど。

終わった後に打ち上げがあって道場の人たちと軽くワイワイ。

(これもまたさー、そういうのあるって聞いてなかったからバイクで来ちゃったよ。ビール飲めなかった)

打ち上げで先生から「この1ヵ月で上達したねー」とほめられた。まぁ酒が入った上でのリップサービスなのかもしれないけど。

それについては確かに僕もそう思う。5分程度の基礎的な技とはいえ、大きくは間違えなかった。

上達した理由ははっきりわかる。

それはこの2ヵ月ほど「せめて演武会では恥ずかしくないように4つの技だけはちゃんと覚えよう」と思って練習していたから。稽古の時には出来る限り早めに行って先生にお願いして相手をしてもらったり、稽古の後も教えてもらった。ちょっと暇があったらネットでその技の動画を見て「最初に右足出して、、次に右手を上げて、、」とイメージトレーニングしてた。

おそらく僕がやった技なんて真剣にやっている人であれば2、3か月でマスターできるものなんだろうけど。

「何を得ようとしているのか」が曖昧であるよりも「いつまでに、これを出来るようになる」と決めてやったほうがそりゃ上達するよね。

打ち上げの席で合気道の会長がこんなことを言っていた。

「世に足らぬ師あれど、足らぬ弟子であること無かれ」

つまり「世の中には完ぺきではない先生がたくさんいる。でもだからと言ってそれを弟子が先生のせいにしてはいけない。弟子は弟子として完璧であれ」

さすが会長、いいこと言うなぁ(←こういう上から目線がダメな弟子)

いい先生に教えてもらっても弟子に学ぶ気が無ければ成長は出来ない。一方で先生の教え方がちょっとアレでも弟子が「この先生がこういうということは何か意味があるんだ」と考え続けていれば成長出来る。

これは僕は絶対にそうだと思う。何せ「反面教師」という言葉があるくらいだもの。先生が何をどう教えるか、も大事だけど、どんな人からも学べる生徒である方が大事。

そう考えると最近の「教師がダメだ、公務員だからダメだ」なんて言っている感じなのは「それってまずは弟子がちゃんとしているの?」と問うべきなんじゃないかと思う。

もちろん最低限の師であるべきだとは思うけど。

何せ「世に足らぬ師あれど」なんだから。

では「足りる弟子」であるということはどういうことか?

この話続きます。