上野でやってる「ローマ帝国の遺産展」に行ってきました。
アウグストゥスの立像だのミネルヴァ(ギリシャ語で言えばアテネ)像だのが見られるとあってはそりゃ行くわいな。
少し続いた雨も完全に上がり秋晴れの日曜という芸術鑑賞には最適なお日柄ながら人出はまばら。
今まで上野で色々な企画展見たけどこんなにがらがらなのは初めてかも。
ありがたいこった。
待ち時間0分で入るとロビーではプロモーション的な動画が流れてる。
これがね!個人的にはすごく良かった。
僕が一番、現場で見たいと思っている「平和の祭壇(アラ・パチス)」をレーザー・スキャンで復元した映像。
アウグストゥスの功績をたたえ作られたこの祭壇には、アウグストゥス一家が刻まれてるんですわ。当然、右腕のアグリッパ、養子のティベリウスなど僕の好きなユリウス=クラウディウス家の人々が勢ぞろいなんです。
血にこだわったアウグストゥスにとって紀元9年に出来たこの祭壇は人生至福の時だったんだろうけど、その後の運命を見ると涙無しでは見られない。子や友(アグリッパ)に先立たれたアウグストゥスは70歳まで生きた人生で、この祭壇をどういう気持ちで見たんだろう?
ローマには「アラ・パチス美術館」というこのアラ・パチスだけを展示する美術館があるそうで。一生に一回でいいから見に行きたいなぁ。
で、本編。
ローマの遺産展に入るとまず第一部、帝国の誕生から。
一発目にオクタヴィアヌス(アウグストゥス)の胸像があるんだけど。
なんとなく「ふーん」と思っちゃいそうだけどいやいや、これね!紀元1世紀のものなのよ。
そんなものが、この時代に残り、ローマから上野まで来て、僕の目の前にある、というだけでぐっと来るね。
アウグストゥスだけじゃなくて、アグリッパやティベリウスの像もある。それぞれ初見だけど「ああ、ご苦労様でした…」と声をかけたくなる。
あと良かったのは「ユリウス=クラウディウス一族の若い女性の胸像」。これはネロの妻だったポッペアの面影もあり。男性が強い一族の中でこうやって、名前こそ残らないものの、顔が残る、というのはまだ良いものなのかも知れないね。
それから、コインがよかったなぁ、やっぱり。コインってたぶん使われていた時代には何千人、何万人の手を渡ってきてるよね。そしてそれが更に時代を超えて今目の前にあると、、、ヨヨヨ。ネロのコインもあってそれがまた良かった。「ま、大変だったよなー」とコインに刻まれてるネロの横顔に声をかけたくなる。
あとはポンペイで、ある家にあったモザイクとかもね。綺麗だった。
というわけで、あんまり混んでないです、「ローマ帝国の遺産展」
ぜひどうぞ。
予習として「ローマ人の物語」の「パクス・ロマーナ」を読んでいくと更に楽しめると思います。
とにもかくにもアウグストゥスという一人の凡才(養父ユリウス・カエサルに比べたら誰だって凡才なわけだけど)が作った帝国は、こうやって何百年の後にも人を魅了するものなのだ。それでいいのだ。
アウグストゥスの立像だのミネルヴァ(ギリシャ語で言えばアテネ)像だのが見られるとあってはそりゃ行くわいな。
少し続いた雨も完全に上がり秋晴れの日曜という芸術鑑賞には最適なお日柄ながら人出はまばら。
今まで上野で色々な企画展見たけどこんなにがらがらなのは初めてかも。
ありがたいこった。
待ち時間0分で入るとロビーではプロモーション的な動画が流れてる。
これがね!個人的にはすごく良かった。
僕が一番、現場で見たいと思っている「平和の祭壇(アラ・パチス)」をレーザー・スキャンで復元した映像。
アウグストゥスの功績をたたえ作られたこの祭壇には、アウグストゥス一家が刻まれてるんですわ。当然、右腕のアグリッパ、養子のティベリウスなど僕の好きなユリウス=クラウディウス家の人々が勢ぞろいなんです。
血にこだわったアウグストゥスにとって紀元9年に出来たこの祭壇は人生至福の時だったんだろうけど、その後の運命を見ると涙無しでは見られない。子や友(アグリッパ)に先立たれたアウグストゥスは70歳まで生きた人生で、この祭壇をどういう気持ちで見たんだろう?
ローマには「アラ・パチス美術館」というこのアラ・パチスだけを展示する美術館があるそうで。一生に一回でいいから見に行きたいなぁ。
で、本編。
ローマの遺産展に入るとまず第一部、帝国の誕生から。
一発目にオクタヴィアヌス(アウグストゥス)の胸像があるんだけど。
なんとなく「ふーん」と思っちゃいそうだけどいやいや、これね!紀元1世紀のものなのよ。
そんなものが、この時代に残り、ローマから上野まで来て、僕の目の前にある、というだけでぐっと来るね。
アウグストゥスだけじゃなくて、アグリッパやティベリウスの像もある。それぞれ初見だけど「ああ、ご苦労様でした…」と声をかけたくなる。
あと良かったのは「ユリウス=クラウディウス一族の若い女性の胸像」。これはネロの妻だったポッペアの面影もあり。男性が強い一族の中でこうやって、名前こそ残らないものの、顔が残る、というのはまだ良いものなのかも知れないね。
それから、コインがよかったなぁ、やっぱり。コインってたぶん使われていた時代には何千人、何万人の手を渡ってきてるよね。そしてそれが更に時代を超えて今目の前にあると、、、ヨヨヨ。ネロのコインもあってそれがまた良かった。「ま、大変だったよなー」とコインに刻まれてるネロの横顔に声をかけたくなる。
あとはポンペイで、ある家にあったモザイクとかもね。綺麗だった。
というわけで、あんまり混んでないです、「ローマ帝国の遺産展」
ぜひどうぞ。
予習として「ローマ人の物語」の「パクス・ロマーナ」を読んでいくと更に楽しめると思います。
とにもかくにもアウグストゥスという一人の凡才(養父ユリウス・カエサルに比べたら誰だって凡才なわけだけど)が作った帝国は、こうやって何百年の後にも人を魅了するものなのだ。それでいいのだ。