浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

人の形をした神

2009-09-19 16:00:13 | スポーツ
いつだってどのスポーツだって一時代を築きそのスポーツのレベルを一段上げてしまう選手がいる。

たとえばサッカーならペレ、マラドーナ、ジーコ、R・バッジョ。

野球なら今ならイチロー。

プロレスなら猪木、馬場。三沢と前田を加えてもいいかも知れない。

棒高跳びならイシンバエワ。こないだ負けたけど僕、彼女好きなんです。彼女のプレイを見てると単純に「人が空を目指すのって美しいなぁ」と思う。

彼ら彼女らは先人が作った常識を、「この競技の限界はこのあたりだ」という常識を、いともたやすいかのように覆す。

バスケットボールで言えばそういう存在はなんと言ってもマイケル・ジョーダン。これは疑う余地がないよね。



この度、彼がバスケットボールの殿堂入りしたそうです。「え!?まだ入ってなかったの?」って感じだけど。。

バスケットボールの殿堂入りは「引退から5年経過後」という決まりがあるそうです。

「いやそれにしたってさ」と思って調べてみたらそうそうジョーダンって2003(なんと彼40歳!)まで現役だったのね。ワシントン・ブレッツで復帰したんだよなぁ。

ちなみに今回同時に殿堂入りをしたのがデビッド・The Admiral・ロビンソンとジョン・ストックトン。この二人だってもしジョーダンがいなければ今以上に尊敬され称賛されていてしかるべき選手たち。


(左から2番目がジョーダン、ロビンソン、一人飛ばしてストックトン、となりがチャコ)

ストックトン小さいなーって思うでしょ。これでも185cm。ドッピオさんくらいかな?

懐かしいな、第一次ドリームチーム。

ロビンソンとストックトンのスピーチはこんな感じ。
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・ロビンソン
「あなた方は、ひざをついて心から何かを祈ったことがありますか? ティミー(当時のチームメイト)こそ、私の祈りに神が応え、授けてくれた贈り物でした」

・ストックトン
「30年間、競技としてバスケットボールをしてきたけれど、私は一度もチームで最高の選手だったことはありませんでした」
 さらに、長くコンビを組んだカール・マローン(ジャズ)を「18年間、私たちのチームのベストプレーヤーでした」と称えた。
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うむー、これだけ超一流となっても尚、仲間を称える姿勢なんてのには無条件で感服してしまうね。

で、一方、ジョーダンのスピーチがもうエアー汁たれまくり。

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「今日、私はバスケットボール殿堂入りという栄誉を与えられたわけですが、これがバスケットボールとの関係が切れてしまう瞬間だとは思っていません。ただ単に、ずっと前に始めたことをこの先も継続するだけのことです。
そのうち、皆さんは私が50歳でバスケットボールをしている姿を見ることになるかもしれません。笑わないでください。絶対ないとは決して言いません。何しろ、多くの場合、限界も、恐怖と同じように幻想に過ぎないのですから」
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この人まだやる気だ!!

スゲー!!!

本当にすごい人だと思うよ。

ジョーダンの姿勢を表す名言。

「失敗をすることは耐えられるが、挑戦しないでいることは耐えられないんだ。」




「あれはジョーダンではない。ジョーダンの形をした神だ」(ラリー・バード)
コメント (5)
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