浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

よく死なないよね、あの人たち

2007-09-17 13:53:06 | スポーツ
僕の父親の実家が岩手県の釜石市という海がきれいで魚が旨いところなんです。

ちょっとスポーツ好きな人は「あ、ラグビーのね」と言ってくれる。

まぁ結構前の話だけど(1980年代)新日鉄釜石ラグビー部は前人未到(当時)のラグビー全日本選手権7連覇というのを成し遂げてラグビー界では知らない人はいないチームだった。これがどのくらいすごいものかと言うと北海道の登別のサッカーチームが天皇杯で優勝するくらいすごい。だって釜石なんて誰も知らない町なんだから。

うちの父親は18歳で釜石を出て茨城の会社に就職したわけだけど就職して会社のラグビー部に入った。だから子供心にラグビーは思い入れがある。

子供の頃、夏になるとうちの庭で父親が会社の友達を呼んでよくバーベキューをしていた。当然ラグビー部の仲間も多くてそういう人たちはだいたいいい人だった。体がごついんだけどね。

球技で言えば僕が一番すきなのはサッカーだけどラグビーは2番目くらいに好き。

ほら「スクール★ウォーズ」みてた世代だしさー。

こないだ日本代表対オーストラリアの試合をやっていてついつい見てしまった。

ラグビーの試合って見てて思うのは、「この人たち頑丈だよなぁ」ということ。全力疾走で走っているところにタックルされて倒されてるのにすぐ起き上がる。こんなん僕だったら1時間ぐらい「痛い痛い」って言い続けますよ。(そしてその後1週間くらい「あのときすげー痛くてさー」とことあるごとに言う) スクラムでぐちゃぐちゃになってるときなんてあれさ、手とか踏まれないものかね?スパイクで手を踏まれたらめちゃくちゃ痛いと思うんだけど。

昔よりヘッドギア(と言っていいのかな)が薄くなってる気がするね。科学が進歩したとは言えあれだけ薄いので大丈夫なのかね。

試合見てると「やっぱコンビネーション大事だよな~」、と思う。

走ってきて、ちょ、っと右に出すフリされて、その人の後ろから左方向に走ってくる人にパス、なんてのは「いや~これは取れないわ」と思うもん。こればっかりは映像見ながらでないと分からないんだろうけど「くっ、くきっ、だっ、がー」というコンビネーション(いや、これは伝わらないか)がすごいね。

色々なスポーツがあるけど個人としての身体能力ということで言えばラグビー選手というのは「走る」「ぶつかる」「よける」「蹴る」「パスする」なんて色々やらなきゃいけないのですごいような気がする。

筋肉番付なんかでも大畑が結構活躍してたりするしね。

それから先日の対フィジー戦。

スポーツニュースでやってたけど偉いことになってた。

ラグビーの試合というのは80分なんだけど、80分を超えてもボールがタッチラインを割らなければ終わらないんだって。(はじめて知った)
つまり80分超えても自分たちがボールを持ち続けている限りチャンスがある。
80分の段階で日本31点、フィジーが35点。1トライにつき5点入るのでこのままボールを持ち続けてトライできれば逆転のチャンスがある。

そもそもラグビーワールドカップというのは日本が1勝すれば大ニュースになるくらいのものなんでね。(今まで5大会に出場して16試合戦ってなんと1勝しかしてない。)

その状態で、ボールを相手に取られて相手は試合を終わらせようとボールを蹴りだした。もうそこで普通は終わったと思うよね。アナウンサーも「あ~おわってしまった~」と言ってたもん。

でもね、これが終わらないんだ。タッチライン際に落ちたボールがフィールド側に転がったんだよね。ラグビーのボールってのは楕円なのでこういうことがある。

そっからすごかった。5分くらいずっと日本ボール。

倒される、なんとかパス繋ぐ、走る、倒される、何とかパス繋ぐ、ってのをずっとやってた。

最後のほうにはスタジアム全体が「Japon!」(フランスでやってます)コール。

惜しくも最後の最後で、ゴールまで後メートル、というところでボールを奪われ終わってしまったんだけど。

いやー、感動したな。

いいよね、ラグビー。