浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

誰がいつ消す

2007-09-09 21:02:43 | 日記
最近、電話番号って覚えてないですよね。

たとえばあなたの仲のいい友達、同性でも異性でもいいんだけど、を思い浮かべてみてください。結構その人と頻繁に電話しているなーと思っていてもその人の番号って覚えてなくないですか?

僕だってたとえばドッピオさんとかの番号でもビタイチ分かりません。

昔だったら違いましたよ。

昔は基本的に家の電話でメモリー機能だって10件とかその程度だったので、誰かに電話をかけるときにはなんか電話帳だのを見てかけてたわけです。で、何度も電話かけてると覚えちゃうもんなんですよね。絶対、「手を動かす」というのは記憶と密接に関連していると思う。聞くだけよりも手でメモをしたほうが記憶に残る。

ちょっと余談だけど最近、パソコンにメモをする人がいるじゃないですか。ああいう人の記憶は基本的に信用していない。僕だってちょこちょこっとパソコンにメモっただけでは記憶に残らないしね。

昔、電話といえば何かメモを見て、自分の手でダイヤルしていたわけです。それを何度かしているとなんとなく覚えてしまう。番号は覚えてないんだけど手の動きがなんとなく右左上下、みたいな感じだなーというのもあったし。

でも最近は覚えてないですね~。だってすぐ携帯に登録してしまうし。

別に電話番号覚えていることが偉いとか忘れるようになったからダメだということではなくてね。

アインシュタインは自分の電話番号を覚えていなかったらしいね。曰く「電話帳を見れば載ってるものを入れておくほど私の脳みそには余裕はない」だって。ま、そのとおりですわね。調べれれば分かるものは調べればいい。脳みそは調べても分からないもののために取っておけばいい。

昔、「もう電話なんかしないやい!」とメモリを消した相手がいたんですよ。でも消した後も電話をかけたりかかってきたり。なんでメモリを消したのに電話がかけれたのかって?そりゃメモを取っておいたからに決まってるじゃないですか。(←こういうところが未練臭い)

そのうちになんとなくその番号を覚えてしまった。

それからしばらく経ったけどたまに、「今でも番号は覚えているのかな」と頭の中で思い出してみることがある。

金曜の夜の信号待ちとか、水曜の昼時とかにね。

残念ながら覚えているものなんだよね。

誰が記憶から消し去ってくれるものなんだろうか。