浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

人のふり見て

2007-09-08 18:15:11 | 仕事
今日はセールス(営業)の話。

ほぼずっとセールスマンとして仕事をしてきたわけだけど、最近少し変わって「営業を受けること」も多い。もちろん僕はあいもかわらずセールスマンなわけだけど、新しい店をオープンさせたのでそれを狙って営業(特に広告とか)の飛び込みが来るわけです。

僕の仕事も広告とか販売促進とかも関わってくるわけで、そのためにもそういう営業の人たちの話は受けるようにしている。

で、はっきり言うけど買うつもりはまったくない。ああ、ごめんね、営業マンの方々。だってそもそも僕に決裁権はないしー♪ただどういう広告が受けるのか、このへんの地域はどういう人たちなのか、とかそういう情報を仕入れたいだけ。だからこそ、愛想もよくするし話もじっくり聞く。

そういう人たちの話を聞いていると、まぁこれまた勉強になるね。

思うんだけどセールスをしている人たちは一度その商品のセールスを受けてみるべきだと思う。「あ、これじゃ買わないな」とか「こういうことは言っちゃいけないんだな」と分かるもん。

今日のセールスをいくつか言うと、まず一件目。「チラシ打ちませんか」と広告会社の人が来たわけです。なんだか知らないけど二人来た。その時点でだよ、一人は上着着てない。オイ!なめてんの??しかもだ、ワイシャツ腕まくりですよ。本当に僕が決裁権のある人だったらその時点で帰らせてるね。で、名刺交換してさらに驚いた。二人のうち、いちおうちゃんと上着着ているほうが営業マン、上着着てないほうはなんと専務。おいおい。

ま、いろいろ情報聞ければいいか、と思って話をしてたんだけど、その専務はまぁそもそも少し体重の重そうな方で(100Kくらいはあるかな)やっぱり汗をかく。それをね、なんだか汚いしわしわのタオルハンカチで拭くわけです。もーう、こういう人とは付き合いたくないねぇ。

セールストークもひどいもんでした。

結局ね、こういう広告で客(とりあえず僕ね)が聞きたいのは、

「どれだけ効果あるの?」
「それがいくらで出来るの?」

だけなんですよ。

それをですわ。

「いや、経験があるので信じてください」
「うちくらい実績あるところはないので」

の一点張り。

いやいや知らんがな。なんで今日会ったばっかりの人を信用せなあかんねん。

広告だの販促だのの効果なんてものは結局のところやってみないとわからん。
でもさ、せめて「お宅と同じような業種だとこういう実績がありました」とか「こういうデータがあるから、こういう実績が見込めます」とかぐらい言ってくれよ。

なんつーかこちらが質問したら専務も張り切っちゃって長々と喋るしさ。それで居てこちらの質問に答えてるんだか答えてないんだか分からないしね。

営業マンのほうはせめてちゃんと答えようとしているんだけどそこに専務が「いやいや」とか口挟んでくるし。営業マンが心の中で「専務じゃまくさいな」と思ってくるのが伝わってきたね。

そもそも論だけどさ、僕が出している名刺だと僕の役職は何も書いていないんですよ。

ということは気を回せば僕に決裁権がないことくらい分かるでしょ。

じゃどういうルートで意思決定するのか、どういう風にすれば意思決定できるのか、そのためにどんな情報が必要なのか、とかくらい聞いてほしいもんですわ。

あとね、もう一人別の人はなんか地域のクーポン誌に広告載せませんか?という営業。「次の号に載せるとしたらいつまでに返事しないといけないの?」と聞いたら「もう出来るだけ早く」だって。アホか。だからな、「デッドラインはこの日です。制作に○日かかるのでここまでに意思決定してください。」とか言われないと分からないって。「出来だけ早く」ということは、「今決めろ」と言っているのと一緒ですね。そうなると僕に決裁権はないわけだから「今決めなきゃいけないなら無理です」と言う答えしかないよね。

なんだか長くなってしまったけどセールスの仕事している人はたまにセールスを受けてみるのはいいよ。

つーことで今日は小西の結婚式。