ちょっと特殊鍼のしかたです
きょうは、スタッフに「補瀉」のことを教えるつもりです。
写真は、昨日治療に来られた方ですが、上の写真の「鍼を刺したところ」が痛む、と言います。
経絡で考えると、「膀胱経」と診ていいのですが、この方の場合はそれだけでは治まりません。
なので、写真のような鍼をしたわけです。
理由、「心虚」があり(「心に虚なし」なんて言われますがそんなことはないと考えています)、膀胱経に実が出ていたのです。
ですから、心を補しても速効性がないので、対応する膀胱経を寫したのです。
もちろん、それですぐ治りました。
「補瀉」のテクニックは鍼灸の特徴とも言えますが、間違うと偉いことになります。
補瀉の目的は、主に体のエネルギーや血液の不足を補い、体の機能を正常にすることです。
具体的には、以下のような症状や状態に対して使われることがあります。
- 虚弱な体質や疲労感
- 免疫力の低下や病後の回復
- 貧血や血の循環不良による冷え性やめまい
- 内臓の機能不全による消化不良や便秘、下痢など
補瀉の方法は、症状や個々の体質によって異なります。
一般的には、特定の経絡やツボに針を刺すことで、体内のエネルギーの流れを調整し、不足しているエネルギーや血液を補う効果があります。
刺激の方法や鍼の深さなども患者の状態に合わせて調整されます。
補瀉法は、経絡の流れに対しての「鍼の向き」でする方法や、五行の相生相剋関係での補瀉があります。
相生相剋での補瀉法は疑問に思うところがあり、私は七星鍼法で「対応経絡」を使います。
補瀉の事を書くと長くなるので、ここでは書きませんが、深く追求したいと思う人は、拙著『人体惑星試論奥義書』を読んでください。