きのうは「補寫の実験」を教えました。
補寫の方法は、
① 経絡の流れに沿って鍼をする
② 経絡の流れに逆らって鍼をする
この2つですが、これはやったことのある人しかわかりせん。
理由は、従来の経絡の考え方だと考えられないことが起こるからです。
「改革なくして進歩なし」です。
たまたま来られた女子大生が、
① 心臓がぎゅっとなって痛い
② 息を吸うと苦しい
③ 頭痛がある
④ めまいをする
その他の症状もありましたが、とりあえずきょうの記事に関係あるところだけを書いてみました。
その女子大生に協力をお願いして、スタッフに見てもらいながら補寫の実験をやりました。
方法は、
① 最初に壇中を押して痛みを確認してもらう
② 次に「三焦査穴」に補法で刺鍼する
③ 次に、再び壇中の圧痛を確認してもらう
④ そして、「三焦査穴」に寫法で刺鍼して壇中の痛みを確認してもらう
どうなったと思います?
そうです。
最初に補法で刺鍼したら痛みは消えました。
しかし寫法で刺鍼したら再び痛みが出てきたのです。(^o^)
これは、臨床実践塾に参加してこられた方にはわかると思いますが、七星鍼法の補寫の実験で使う手法です。
「なんで三焦査穴なの?」と思う方もいると思いますので、簡単に説明すると、壇中は心包経の募穴ですが、実は三焦経でも心包経を動かすことが出来るのです。
つまり、心包経と三焦経は「表裏の関係」なので、表裏のどちらでも変化を出すことが出来るわけです。