ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

実話「阪神淡路大震災‐25周年」(Part2)(スケッチ&コメント)

2020-02-16 18:29:32 | スケッチ


実話「阪神淡路大震災‐25周年」

江嵜企画代表・Ken



阪神淡路大震災‐25周年、1月17日の当欄で震災当日の筆者実体験の一部をご紹介したところ、愛読者の一人のSさんからS氏主宰の「直観塾」で話してくれませんかと依頼があった。3月度の会合でお願いしていたが、Sさんのよんどころない事情で6月度例会での開催が正式に決まり楽しみにしている。

添付した写真は震災直後の国道2号線「夙川橋」の様子を伝える一枚である。「震度7」~何が生死を分けたのか~NHKスペッシヤル取材班(KKベストセラーズ発行)、169ぺージ掲載写真をお借りした。

同書では「耐震化は進んだのか」、「地震防災の原点は何なのか」など数々指摘されている。予想外の死者を出した「火災対策」に加えて「渋滞対策」の重要性が改めて指摘されている。

震災当日、当時受験生だった長男の運転で筆者と阪神青木駅前の里で飼っていたワンちゃんのジロー、家内、長女さらに里で父と叔母を拾い大阪に向けて国道2号線に入った。

地震発生の朝5時46分から6時間ほど経過したお昼前だったが国道2号線は1分で数センチ刻みの渋滞が既に始まっていた。

先の「震度7」~何が生死を分けたか~」によると、国道2号線の渋滞は「南北を流れる夙川に東西にかかる「夙川橋」に行き当たる。地震により橋げたがずれ、30センチほど20メート段差が出来ていた。

「当時撮られた航空写真によると東西南北全方向から「夙川橋」交差点に多数進入する車や火災を逃れる車の姿が映っている。ほとんどの車は迂回を余儀なくされていた。」と出ていた。

同書「渋滞に奪われた命~地震発生から5時間後以降~」の項によると、その時点ではまだ多くの生存者がいたことがその後の確認データでわかる。阪神淡路大震災では6,434人が亡くなった。 全壊・全焼家屋11万棟にのぼった。どのように亡くなったのかについて、東灘区消防署の救助活動の全記録に「5,036人の死体検案書」が残されている。

同記録によれば1時間以内の死亡3,842 人の原因は圧迫死90%、圧迫死の内61%、2,116人が窒息死だった。時間を追って死者の数は増加した。

「渋滞被害」に関連して言えば、消防隊は、全国各地からかけつけてくれた。しかしその多くは、現場に着いたときには既に亡くなっておられた。震災の後、近くの喫茶店でしばしば耳にしたが「瓦礫の下から声が聞こえたがどうすることもできなかった」と話しておられた。多くの消防隊員からも同じ話が先の書物「震度7」にも紹介されている。「渋滞」がとにかくひどかった。通常なら30分で行ける距離だが6時間以上かかった」と述べている。

時間差に伴い死者の数は増えていった。「渋滞被害」は深刻だったが「火災被害」による犠牲者も数多く出た。
「火災被害」では神戸市長田区の火災事故がテレビなどで派手に報道されたが、東灘区の御影公会堂南に位置し阪神石屋川駅山側で多数の焼死者が出た。火事は地震発生時刻直後に阪神青木駅南の青木市場でも起こった。線路一つ隔てて里の家があった。地震で縁側の雨戸、障子がふっ飛び、表通りの塀も倒れたので素透しで火勢が見えたと亡父が話していた。青木市場では幸い死者は出なかった。時間的に材料を仕込み火をつけた直後に襲われ火事となった。「長田の火事は地震発生後4~5時間後の午前10時過ぎだった。」との証言が先の書「震度7」に出ている。それは「通電火災」といい地震直後に停電する。しばらくたって回復するがその際ストーブなどで火災に至る「通電火災」である。

「耐震補強」を怠ると手ひどい目にあう。先の書「震度7」によれば「阪神淡路大震災で神戸大39人、甲南大16人、関西学院大15人、神戸商船大5人など多くの学生の死者が出た。海外留学生に多く見られた。震災直後、ある灘区の学生下宿先を案内され、犠牲者が出た現場で話を聞いた。

震災実体験者の一人として、機会あるごとに恥かしがらずに自らの体験を話しかつ書き残しておきたい。(了)

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手首が痛いときの治し方:TFCC損傷 (2/23の臨床実践塾準備)

2020-02-16 09:20:47 | 診断即治療と虹彩学
この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。




親指側も小指側も痛いです 



先日、セラピストをしているという女性の方が、
① 両手首が痛い
② 両肩が痛い
③ 頭がボーっとする
④ 体中がだるい

という症状を訴えてきました。

病院では、「TFCC損傷」と診断されたそうです。
TFCC損傷とは、手関節の小指側にある靭帯が損傷を起して炎症が起こる症状です。
中華料理のコックさんは、重たい鍋を振ったりするので、中華料理のコックさんもなりやすい症状ですが、手技療法をおこなうセラピストもなりやすい症状です。

久しぶりの「TFCC損傷」でしたので、撮影をさせてもらいました。
と言っても、表面からは何もわからないのですが、リアル感を出すために撮影したわけです。

「ね、ね、手首だけ写真撮らせてくれない。ブログの記事に使いたいのです」

「いいですよ。どうしたらいいですか」と、手首だけを差し出していました。

「えっと、痛いところを触るような感じのほうがいいのですが‥‥」

「こうですか?」

「OK、OK」パチリ!

「ありがとう。顔は写ってないで心配しないでくださいね」

なんて話をしながら治療にかかりました。
これは経絡病ではなく、筋骨の問題と考えるので、脊椎診をしてから治療を始めました。
「鍼の経験はある」とカルテに書かれていたので、全経絡を整える鍼をしました。

炎症があるので、炎症を治める鍼もしたのですが、体の反応から「鍼は苦手」な感じがしました。
ですから、経絡治療の後は、主に手技療法で治療しました。

治療での身体的ポイントは、頚椎、脊椎、肩関節、肘関節ですが、他にも大切なことがあります。
それはここには書けませんので、特殊鍼法研究会の会員さんと、2月23日の臨床実践塾でお話したいと思います。


話を戻しますと、靭帯の損傷ですので、7~8割治まればそれでOKです。
逆に「完璧に治すのだ!」なんてやると、悪化させてしまいます。
で、まー、この方も7~8割治まったので、それで治療を終了しました。

これと似たような症状が多くなるのは、3~4月です。
理由は、鍼灸柔整の専門学校卒業生が、3、4月から就職するからです。
彼らが就職するところは、多くが「鍼灸整骨院」になり、多くの鍼灸整骨院では、最初に手技療法(マッサージが多い)を教えられ、来る日も来る日もマッサージをさせられるので、このような症状が出てくるわけです。

それで、5、6月頃になると、手指の痛みや労働が辛くて転職する人が多くなるわけです。
ですから、新規スタッフの募集をするのは、5、6月がやりやすいのです。
当院のスタッフも、大学のスポーツトレーナーに採用されて、3月いっぱいで退職する方がいますので、募集を始めたのですが、おそらく5,6月にならないと応募してくる人はいないと思います。(^_^;)

これまでの経験から、多分今年もそうなるのではないかと思うわけです。

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