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ウルトラ低金利継続、バ―ナンキ発言うけてNYダウ136ドル高NY金最高値更新

2009-11-17 10:07:11 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「政府、『デフレ』20日にも宣言」という大きな見出しが産経新聞朝刊トップに踊っていた。一方、世界では、ドル先安の見方から、インフレを懸念する声がだんだん高まってきており、ドルの反面教師であるNY金先物相場が史上最高値を突破した。

バ―ナンキ米FRB議長が、強いドルを支持すると発言したが、同時に当面ウルトラ低金利政策継続を示唆したとして、6主要通貨バスケット指数が、0.75を割り込み、15ケ月来の安値の 0.74台へ下落したと11月16日付けのWSJ紙電子版は書いていた。

11月16日、NYダウは、先週末比136ドル、1.3%高、10,406ドルで取引を終了した。ハイテク株価指数のナスダック1.4%高、FP500種平均株価指数1.4%高とそれぞれ値上がりした。バ―ナンキ発言に加えて米国の10月の小売高が予想を上回り1.4%増加したと米商務省が発表したことも相場上昇を支援した。

小売高増加の中身を見れば、自動車が7.4%伸びたことが影響した。ただ、住宅はマイナス2.4%である。自動車を除けば0.8%増である。米国景気は米景気の足元は軟弱だとテレビ東京に出演したコメンテーターは解説していた。

GMのCEOが破たん後初の決算を発表する様子を米テレビのCNNや日経CNBCがライブで流していた。11.5憶ドルの赤字だが、米国とカナダ政府から借りたお金を前倒しして返済すると発言していた。トヨタは大幅黒字、フォードも小幅だが黒字だった。

NY金先物相場が、バ―ナンキ発言を受けて上昇、トロイオンス22ドル上げ1,139ドルと史上最高値を更新した。金相場上昇を見て、銀、プラチナ、パラジウムもつれ高したとWSJ紙は紹介していた。プラチナの50%近くが自動車のエンジンなど工業用に使われることから、この日は特にプラチナの上昇が目立った。

NY原油(WTI)先物相場は、米国の原油、ガソリン在庫増加を無視して、バレル2.55ドル上げ78.90ドルで取引された。重質油のブレント相場もつれ高した。毎度のことであるが、原油や金が上がったのではない。ドル先安懸念から投機資金が流れた結果である。

これまた毎度の話であるが、日本ではアメリカの二ュ-スは外さない。WSJ紙を読んでいるとユーロ圏やカナダの話も日本から見れば地球の裏に当たるブラジルの話も報道される。カナダ、ブラジルの通貨もバ―ナンキ発言を受けてドル先安と見て値上がりした。

日本ではグローバルという言葉だけが独り歩きしている。地球は一つである。日本と言う国も地球の一員であることを子供の時から教えておいて欲しいと思う次第である。(了)

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