ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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IMF,インドに金200トン売却、NY金1,084ドル史上最高値更新(学校で教えてくれない経済学)

2009-11-04 09:48:59 | 経済学
IMFがインドに200トンの金を時価で売ったというニュースが流れ、火曜日11月3日のNY金先物相場が暴騰し、トロイオンス1,084.9で取引を終了したとWSJ紙は伝えた。今朝のNHK・BS「おはよう世界」も「ドル安が続けば世界の中央銀行がドルを売って金に換えるだけだろう」と解説するブルームバーグ・ニュースを紹介していた。

WSJ紙は、IMF高官が「インド以外の国がどういう動きをしているかについて詳細は言えない」と語ったと紹介して、「それは中国だろう」と書いていた。ブルームバーグも「中国は、金購入額を今年76%増やした。中国の外貨保有に占める金の比率は8%にすぎない。次の大口の買い手は中国だろう。」と解説していた。

NY外国為替市場は、11月3,4日開かれる米FOMCの結果待ちで、相場は狭いレンジの動きに推移した。1ドル=90.31~35円、1ユーロ=133.00~06円で取引された。「おはよう世界」の最後に登場する「経済ニュース」に出た日本のコメンテーターは「米金利は据え置きで織り込まれている。声明文の中身がどう変わるかを注目している」と解説していた。

NY株式市場は、英国の大手銀行に巨額の公的資金投入を継続するニュースやスイスの銀行が悪い決算を発表したあと80ドル強下げていたが、買い戻しが入り、NYダウは前日比17ドル安、9,771ドルまで戻した。投資家は方向感なく落ち着きのない動きを続けている。

高速道路に段ボール箱一個落ちているだけで渋滞する。俗にいう「脇見渋滞」である。流れが止まれば大変だが、車が流れている限り、必ず前に進む。小刻みに追い越しを繰り返しても人は抜けない。一進一退を続ける今の相場は、「脇見渋滞」相場と呼ぶことが出来る。

一年前、リーマンブラザーズ破たんのあと流れが全く止まって「青菜に塩」の状態だった。あのときと比べれば大きく改善した。そういう意味では様変わりである。一端、自分で高速道路を選んだ以上身を任す以外にない。車が流れている限り慌てる必要はないだろう。

日本人には相場嫌いの人が多い。極論するひとは、相場は動くから嫌いだという。身近な自分の体こそ時々刻々激しく変化している。一年一度、検診を受けているから、自分は大丈夫だと豪語している人も多い。日々の心構えが健康管理の基本であることを忘れている。

毎度のことで恐縮だが、相場を人がやっていると思うと分かり難い。水鳥が商いしていると思って見ていると分かり易い。特に日本人は理屈で物事を判断するひとが身の周りにも多い。行動が伴わなくても俗に頭のいい人が評価され、名前だけで判断してミスを重ねる。

絵の世界でも同じだ。地道に写生を続ける以外上達の道はない。焦りが一番よくない。(了)

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