柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

老後を子供に頼りたくないのなら

2020年06月15日 | 老後
終活を考える方は「子供に迷惑をかけたくないから」とお答えになります。
配偶者を亡くされた方は「子供との同居はしない」と考える方が多いです。

経済的に自立できる状態なら
1人で過ごせる間は子供の世話にはならない
もし、介護が必要になったら同居を考える
又は介護施設へ入るつもり
同居は気兼ねをするし
自分の自由もなくなる


子供の立場から見ると
親の老後を見るのは子供の役目と認識していますが
現実には難しい問題がたくさんあります。

自宅や職場から離れた親元での同居は不可能だったり
親を呼び寄せたくても住宅事情が無理だったり
親の世話に家族の同意が得られなかったり
金銭的に親を養えなかったり

「迷惑をかけたくない」と言っている親も、全てを頼らないという訳ではなく、
いざとなったら「頼る相手」や「介護してもらいたい人」は
やはり子供が上位に出ています。

もし最終的に子供に頼るのであるのなら
何を託すのかを考えてみましょう。
先ずは自分の資産で子供に頼ることなく自分のことが対処できるのかを
検討しましょう。
日常の生活費、病気や介護の時の費用、自分の楽しみにかかる費用等
を試算してみましょう。
それによっては金銭面を助けてもらう必要も出てきます。
この場合は隠さずにはっきり伝えておくべきです。

その他にも
自分の判断力が低下した時の決定権や
健康が保てなくなった時の介護を託す場所や範囲を考えてみましょう。
在宅で介護サービスを受けながら
子供たちに介護をして欲しいのか
又は介護は高齢者施設に任せ、子供達には精神的な支えになってほしいのか。

いずれにせよ
人はどこかで人の手を借りる場面が来るはずです。
子供に頼ることはごく当り前のことです。
ただ「迷惑をかけたくない」と考えているなら
何を託すのかをはっきり示しておくのがいいのではないでしょうか。



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