柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

誰か相談できる人いませんか?は・・・???

2014年09月01日 | 世の中
母の知り合いのご主人が92歳で亡くなりました。
奥様は80代後半だと思います。
その方が、ご主人の死後の整理がよく分からないということで
話を聞いてあげて欲しい、と母に頼まれ電話をしてみました。

ご主人が亡くなり財産の相続をしないといけない
一人娘が大病なので殆ど動けないし、長くは生きられない
自分自身も高齢だし娘の将来も心配
など、いろいろな話が出てきました。

しかし、人というのはおかしなものです。
不安だから、誰か相談できる人はいないか?と聞いておきながら
私の話の前に
昔から見ていただいている税理士さんがいる
とか
ケアマネージャーさんが施設を探してくれている
その他の施設からも案内がたくさん来ている
成年後見も勧められている
などと
先ず、自分の周りに相談先が沢山あるような口ぶりで話をされます。


しかし、財産整理や税金対策と
娘さんの介護や成年後見のことなど
また、娘さんや自分の将来を考えて財産をどう活用していくか
などのことが全部混乱されていて
相談や依頼する先も
ごちゃごちゃになられているようです。

とりあえず、何か資料を送ってといわれたましたが
きっとそれを見てもご理解するのは大変なのでは?と感じました。

この方だけが家族の死後の対処や
介護の選択や
老後の安心対策をご存じないのではなく・・・

殆どの方々が何もご存じないと、言っても過言ではない気がします。


でも専門家に依頼することには大きな抵抗感があるようです。
高いお金を払うのではないか、と思っていらっしゃるのでしょうね。
だから、前もって予防線を張られている。

でも病気にかかったら医者に診察を受ける、
これもプロに頼るのが良い方法を見つけられるからですよね
そこに掛かる費用は当然と思うでしょう。

同じように自分や家族にとって
今後のより良い方策を見つけるには
しっかりと調べて選択できる家族がいないのであれば
やはりその道のプロに相談したほうが
有利な方法が見つかると思うのですが・・・・

頼りたい気持ちと信用できない気持ちって
誰でもあるのでしょうね。



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