柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)を知っておきましょう!

2020年10月21日 | 終活セミナー
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)という言葉を知っていますか?

もし、あなたが病気で病院にかかっているとします。
今は体力も判断力も十分にあるかもしれませんが
将来において、自分で判断する事が出来なくなる可能性はありますね。

その時のために
あなたと家族と医師と介護者等で終末期にどんな医療や介護を望むか
話合いをして意思決定を示していきます。

一度,意思決定をしたとしても
あなたの気持ちは
時と場合によって変わるかもしれませんね。
そのために何度も繰り返して話し合いをします。

そして将来にあなたが話し合いや意思決定が出来なくなった場合に備えて
あなたの考えを推定して、あなたの代わりに意思決定をする人を選んでおきます。

その場合、この代理の方が一人で決定の責任を負うのではなく
この方もあなたの考えを基本に医療者や介護者や家族とも相談をして意思決定をします。

このプロセスを
アドバンス・ケア・プランニングといいます。

終末期の医療や介護を押し付けるのではなく
あなたの人生観や価値観を大事にして、
どんな風に過ごしていくかを考えるための話し合いです。
「人生会議」とも呼ばれています。

厚生労働省でも
「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」において
アドバンス・ケア・プランニングの概念が導入されています。

リビングウィル(事前指示書)はあなたが治る見込みがない傷病になったときに
受けたい、または受けたくない医療行為の希望を示しておくものですので
アドバンス・ケア・プランニングとは違うものですが
アドバンス・ケア・プランニングの中にはリビングウィルの内容も含まれると
考えていいでしょう。

積極的にアドバンス・ケア・プランニングを
すすめている医療機関が増えてきていますし
介護施設や在宅医療でも、今後増えてくるはずです。

今までは終末期の患者さんに対して
医療や介護面からどう対応すべきか、を考えてきましたが
これからは
「自分の将来を自分らしくあるために」
あなたや家族の気持ちや考え方を重視して
あなたを取り巻く人たちで相談できる取り組みです。

今は健康でもあなたの人生観に関わることなので
今から練習と思って考えてみませんか。

例えば
あなたの人生で大事にしてきたことは何ですか?
あなたが穏やかでいられるのはどんな時ですか?
あなたの嫌なことは何ですか?
あなたが支えている人は誰ですか・
あなたを支えてくれている人は誰ですか?
最期まで暮らしたい場所はどこですか?
終末期になったときに望む医療や介護は何ですか?
終末期に望まない医療や介護は何ですか?
あなたの判断が低下した時に代わりに意思表示してもらいたい人は誰ですか?

きっとあなたの人生の根底にあることではないでしょうか。
次回にアクティブノートを増刷する時には
この資料もつけたいと思うほど大事なことです!


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