柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

新幹線の出来事

2008年04月08日 | 私の半径100メートル
毎週、大阪へ新幹線で出かけます。
約2時間半はいつも読書タイムです。

新幹線では仕事柄か、車内販売や、乗務員の方の動作が気になります。
だから、趣味は「人間ウォッチング」なんです。

よく駅の改札で、利用客に声を掛けさせられている駅員さんがいますよね。
度胸試しでしょうか?気の毒に!
事務的な挨拶は人の心をつかみません。もっとほかの研修の方が良くない?

寄り道をしましたが、先週の新幹線の出来事です。
久しぶりに晴天で、富士山がくっきりと見えました。裾野まで。
こんなにきれいな富士山は本当に珍しい。

周りの人は余り気が付いてないみたい。
もったいないな~。デモね、声を張り上げるのもね~。

でも、もったいない。そうだ、せめて斜め後ろに座っている外人親子には
教えてあげよう。
「見て!! 富士山きれいよ」とジェスチャーで教えると
ご主人は長いこと、カメラで撮影してました。
やっぱり教えて良かった。
日本に来て、こんなにきれいな富士山の前を通っているのに知らなかったじゃ
かわいそう。
知ってますか、外国人のお土産の上位に富士山の写真があるんですよ。

さて、読書タイム。と思ったら
斜め前の3人組のおしゃべりと笑い声が気にかかる。
どうやら、新入社員。これから、研修に向うのか大きなカバンを持って
テキストを手に、夢中で話しています。

一番前の席で、目の前は壁。
周りの人が目に入らない位置。だんだん声が大きくなってきた。
周りの人は・・と観察すると笑い声が上がる度に、怪訝な目線を送ってる。
頭45度にして寝ている人も、声の高さに目が覚めて「一体、誰?」

暫く静観していたけど、人に気遣いを教えている身。
彼女達に悪気はないだけに、大人として教えるべきではないかと、自分を諭し
行動に出ました。

「突然に、ゴメンナサイね。あのね、あなたたち気が付いてないと思うけど、
話し声や、笑い声がだんだん大きくなっていて、周囲の人が気にしていると思うの。ここ、壁だから判り辛いよね。」
「もしかして、新入社員?これから研修に行くの?私もこれから研修しに行くのよ
大変だね、ガンバッテネ」

私が話しかけた途端、口に手を当てて「すみません」と言っていました。
それからは、とても静かになって、彼女達は名古屋で降りていきました。
人は愛をもって接すれば、必ず受け入れてくれる・・・これ私の持論です。
彼女達の社会人1日目も、おせっかいオバサン登場で、記念が出来たと思います。

わたしの娘も、ある会社で人事部の研修室に勤めています。
そろそろ、新人研修のはず・・とメールをしてみたら「今、研修の合宿に向ってます。準備で、此のところ、寝てないよ~」と返事が来ました。

皆、頑張ってますね。

翌日の新幹線構内の売店で、他の女性と重なり「お先にどうぞ」と声を掛けたら
「いいえ、あなたからお先にどうぞ」と言われました。「恐れ入ります」とお礼を申しあげたら、相手の方は大宅映子さんでした。
細身で長身のステキな方でした。

今日も新幹線に乗ります。