38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

みぞれ、雪、久万から来客。

2013年02月19日 | 農と暮らしの日記
ちょうどひと月前に播いたキャベツが本葉を広げ始めている。
こうなるとあとの生育は速く、3月上旬頃には畑に植え付ける予定。収穫はGW前後か。

それにしても温室の中が寒い。
昨日は未明からの雨が休むことなく終日降り続き、今朝はまた別の雨雲のせいだという冷たい雨、さらにみぞれ、雪となって昼過ぎまで降った。午後も日差しはなく重い雲。いくら「温室」といっても、おひさまの姿がなければ温度は上がりようがない。



先日あった「ゆうき生協」の作付け会議で、この「温室」が話題になった。
同生協では原則として「加温」のハウスもの野菜は取り扱わない。日が照れば温度の上がる、いわゆる「雨よけ」のハウスはビニルトンネルと同様に消極的ながら認められているのだけれど、石油を焚くのはダメ。その作物の「旬」から大きく外れることと、化石資源の浪費につながるということが理由だろう。

話題は有機JAS認証を得ている他県産のある野菜について。
事情があって例外的にこれを供給品として取り扱うことについての話題提供があり、結論的にはやはり生協の原則から外れるから取扱は難しいのではないかという方向に。妥当な結論だと思うけれど、こういう議論はかっちりとした線引きができず、生産者自身の農業も問われることになるから、いろんな考えが頭をめぐる。

旬から大きく外れるのはダメで、小さく外れるのならよいか。
トンネル栽培や雨よけハウスは後者で、たしかに石油を焚くわけではないけれど被覆用のビニル資材には寿命があり、資源の浪費とか環境への負荷という点では「五十歩百歩」とも言える(いや、「十歩百歩」くらいか)。あるいは、加温のエネルギー消費はダメなのに、なぜ冷蔵はいいのか。なぜ冷凍の加工品はいいのか、冷凍じゃなくても加工品の包装全般はなぜいいのか、生鮮野菜でも新聞紙に包むんじゃなくて透明の袋に入れるのは禁止だっけ?

とかなんとか言いながら、コタツに入ってPCの前で夜更かしするのはどうなのか。



火曜、朝からまた雨、みぞれ、雪、また雨。夕方から曇り。

朝:6時過ぎからごはん。
午前:今日出荷の野菜セットは昨日のうちに仕上げてしまったので、その伝票書き。

10時半頃、丹原のNさんに連れられて久万高原のKさん夫妻が来訪。
Nさん宅の青空マーケットで先日はKさん夫妻のテントと隣り合わせになり、畑がオフシーズンで多少時間のあるうちにと遊びに来てくれたのだ。二人とも県外のわりと寒いところの出身で、「暖かい土地へ」と新しい暮らしの場を探し歩いていたところで全然暖かくない現住地にめぐり合ってしまったそうだ。標高800m。
人生わからない。

雨のなか畑も少し案内し、再会を約して見送る。

午後:ずっと机しごと。
配達には薫が出かけ、明日の出荷もないから収穫もなく、雨後の畑には作業がない。



茄子より遅れて播いたピーマンも、温床の中で発芽し始めた。

<本日の野菜セット>例
里芋・さつま芋・じゃが芋から1~3種、人参(普通サイズとミニミニの組み合わせ)、小さい大根。
セットによって、小さいキャベツ、ブロッコリィ、プチ・ブロッコリィのいずれかを追加。
葱は畑の在庫僅少につき本日も欠品。
コメント
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