38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

就農7年、また少し種を播く。

2013年02月10日 | 農と暮らしの日記
小松菜や蕪などをまた少しずつ播き、トンネルを被せた。
それにしてもトンネルは作業に時間がかかる。畝の両端に杭を打ち、ダンポールで60cm間隔のアーチを作り、ビニルフィルムを片方の杭に結えて引っ張り、反対側の杭に結えつけ、今度はトンネルを上から押さえるようにダンポールでアーチを作る。何列も何十列も同じ野菜を一気に作付ける農家のことを考えたら、1本や2本のトンネルを張るくらいたいしたことじゃないとは思うのだけれど。



日曜、世の中3連休の中日。晴れ。
午前:トラクタで耕耘、管理機で畝立て。薫は玉葱の草むしり。
帰りに明日出荷分の収穫。

午後:午前中の作業で準備の整った畑で小松菜、蕪などの種播き。そしてトンネル張り。
夕方:明日出荷分のセット荷造りを途中まで。



夜、携帯でNHKスペシャルを見る。
「"核のゴミ"はどこへ~検証・使用済み核燃料~」(再放送は2/14(木)午前0時25分から=13日(水)深夜)。事実としては、すでにほとんど知っていることばかりなのに、こうして淡々とそれを並べたてられると、「なのになぜ、私たちはまだ原発を動かしているのだろう。あるいはなぜまだ新しい原発を作ろうとしているのだろう」と思わずにいられない。



東京電力福島第一原子力発電所の事故。
まさに首都圏を含む東日本の広範囲に人が住めなくなるという「最悪の事態」を日本政府が想定したのは、使用済み核燃料プールの危機的な状況ゆえだった。何度も書いているように、原子力発電の問題点は地震とか事故以前に、日々安全に稼働することで今日も次々に核廃棄物が生み出されているということ、そしてその核廃棄物の処理技術がいまだに開発されていないことだと僕は思っている。

とりあえずは何万年も地中に埋めておくしかない。
そして、その間の安全を確保する技術はまだ確立されていないし、そもそも埋めておく場所が決まっていない。いまそれがある場所(原子力発電所内)から移動させることもおそらく非常に困難だと思われる。

それでも、原発は必要だというのが我が国の世論だ。
経済のため、であるとか。



2月10日。7年前の今日がいちおう就農初日ということになっている。
つまり、今日から8年目。「経済」との付き合いをほどほどにしたいという気持ちもあって始めた農業は、単に「お金」との縁が薄くなっているだけという感じもするけど(正しくは「入ってくるお金」との縁。出ていくお金との縁は相変わらずだ)、まあ、これからもぼちぼちやっていきたいと思います。
コメント
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