
一去年の秋、庭の片隅に植えていた「ドウダンツツジ」が大きくなってきたので植え替えた。
その折、そばで小さな木が枝葉を伸ばしてきていた。
これは「ドウダンツツジ」の花から種が落ちて新しい芽が出てきたのかもと思い一緒に植え替えた。

昨年には枝葉を広げ白い花が咲き木らしくなってきた。
そのうち白い実をつけ始め、やがて薄緑色に変わりそのあと黄色く色づいてきた。
「ドウダンツツジ」ではないし「キンカン」でもない。
いったいなんの木だろうと思いながらそのままにしていた。

今年になって黄色い実が橙色になり始め夏には真っ赤な実になった。
やっと図書館へ行って草木の辞典を借りてきて調べる気になった。

いま赤くなった実がぽろぽろ落ち始め、中には枝に残ったまま実が枯れて行くのもある。
落ちた実はミニトマトのように見えるが実物の大きさはほぼ写真と同じで小さい。
名前は「フユサンゴ」、茄子科の植物、原産地はブラジル、明治の中ごろに渡来。
花を咲かせたあと緑色の実→黄色→橙色→赤といろんな色が同時に楽しめる。
特に夏から冬にかけて鮮やかな色の丸い実をいっぱい付ける。
実は綺麗だがきれいなものには毒があり食べられない。
放っておけば枝が伸びるので適当に剪定して形よくすればいいようだ。
「ビッグボーイ」「クリスマスチェリー」「玉珊瑚」などの別名がある。
真ん中の茶色いのは枯れた実。


枯れていく実。
枯れた実から種がとれれば来年は鉢植えにしてクリスマス頃には小遣いを稼げるかもしれない。