京口紘人vsエステバン・ベルムデスのWBAライトフライ級「団体内統一戦」の入札は中止。
WBAがリリースしたとのこと。
こちらの記事によると、京口の負傷が回復せず、試合の日程が決められない、とあります。
9月に右手親指骨折、10月に腕を負傷、とありますが、まあ負傷について伏せていたのは、入札の日程までに回復の目処が立てば、というぎりぎりの判断だったのでしょう。
しかしそれがかなわなかった。つまりは、試合に出られるか以前に、まだ、練習や調整に影響があるということなのでしょう(そうでないとおかしいです)。
WBAはベルムデスと、前正規王者カルロス・カニサレスの再戦を「承認」し、京口にはその勝者と闘うよう義務づけたそうですが、この裁定は、立場が違えば受け止め方も違うでしょうね。
率直に言って「昔」なら剥奪か?という話も出ているんじゃないか、と思います。
ベルムデスがクリアにKOした相手と、直接再戦を強いられるのも、気の毒なように思います。
今回、動画チェックしてみましたが、このクリアなKO勝ちで、直接再戦とは。
しかし再戦するとして、その勝者に京口が「挑む」権利を担保してもらえた、という形なら、納得は出来るかもしれません。
にもかかわらず、立場としてはスーパー王者ですから「上」に位置して闘うことになるんでしょう。
あちらから見れば、納得感のある話だとは、到底言えないでしょうね。
まあ、何だかんだとすぐに剥奪をちらつかされたり、きつい日程で義務づけられた試合で敗れたりと、統括団体があれこれ指示してくる度に、それを無理難題のように伝えるのが常だった、昔日の世界王者たちの時代からすれば、タイトルホルダーの権利が保護されるようになった、という言い方は出来るのでしょうが。
しかし精神論を言えば、随分「甘く」なったものだ、とも。少なくとも、度を超しているな、と思う事例が散見されます。
今回の京口は、昨年3月に防衛戦をしているのだから、これでもまだ「マシ」な部類...なのでしょうかね。
また、負傷の話とは別に、京口もまた、マッチルームと契約したとはいっても、色々とある柵から解き放たれる、とはいかない面があるのかもしれません。
谷口将隆の防衛戦が単独では厳しく、時期的に合わせてダブルタイトル興行をセットしたい、という目論見があるなら、今回の話はその「線」上にありそうなものにも見えてしまいますね。