さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

ライブ配信で見られて良かった 石澤開、奮戦の森且貴をTKO

2022-01-12 05:54:57 | 関東ボクシング




昨日は情報確認不足でどたばたと記事訂正をしてしまい、ご迷惑&お目汚しをしてしまいましたが、なんとかFODプレミアムで、日本ミニマム級王座決定戦のライブ配信を視聴することが出来ました。


ミニマム級離れの強打で知られ、唯一の黒星が現WBO王者の谷口将隆戦という石澤開が、大橋ジム期待のスピーディーなコンビネーションパンチャー、森且貴に8回TKO勝ち。
スピーディーで濃密な攻防が終始続き、目が離せない好ファイトでした。


立ち上がりから森がジャブをダブル、トリプルで繰り出し、石澤は重い右フック、右アッパーを繰り出して迫る。
森は左ボディブローもよく出て、これは石澤のパワーを削る狙いか。

基本、スピードと手数で森、一打のパワーで石澤という対比で進む。
初回は石澤の精度が上か。2回も二度、石澤のヒットで森下がり、少しよろめく。
3、4回は森がヒットを取ったあと、大きく足を使って外す。森か。

しかし4回ラストの打ち合いでは、石澤が左ジャブから組み立て、右を強打していた。
5回、その流れが続き、石澤は左ジャブから落ち着いて当てて行く。石澤か。

6回、打ち合う両者。森は打ち合ったあと動けたら良いと見えるが、意図してか、押し合ってまた打ち合う。
7回も、森がミスも多いが手数を出す。回が変わればまた足で外す目論見か、と思ったが、後から思えば、もう、そんな計算ではなかったのかも。

8回、森は少し足で外し始めたかと見えたが、石澤がヒットを喫しつつも、しっかり打ち返す。
ラスト30秒少し前くらいから、森が速いパンチを決めるが、石澤右ショートで森をよろめかせ、右アッパーで追撃。
続いて右フックで森をダウンさせる。立とうとした森だが叶わず、セコンドが入って、TKOとなりました。



石澤は森のスピードに正確な強打で対抗。動かれた3、4回は悪い流れも見えたが、4回終盤に左ジャブを思い出したか、ジャブから当てて行って強打する形を見つけてから、主導権を握った印象。
強打にかまけず、精度の高さを失わずに闘えれば、重岡兄弟との対戦などを経て、将来の世界挑戦も大いに期待出来ると思います。

対する森は、速いパンチを上下に当てたあと、踏ん張って止まらず、大きく足を使えていれば、クリアにリード出来ていた。
ただ、それが出来ない時間帯(敢えてしなかった部分もある?)に打たれ、最後もそれで捉えられましたが、スピードを生かし、果敢に闘う姿は感動的なものでした。



もちろん色々思うことはあれど、見終えて、何よりもまず、全力を出し切って闘った両者に拍手、という一戦でした。
これをライブで見られて良かった、と素直に思いますし、出来るだけ多くの目に触れてほしい試合だった、とも。
今回は前日配信発表でしたが、今後はFODプレミアムで毎月配信されると決まったわけですし、好カード実現率の高いフジボクシングが、多くに視聴されたら、こんなに素晴らしいことはありません。

そして、来月は西の視聴者にとっても待望の、前田稔輝vs木村蓮太朗戦も見られるようです。
「どないしたろかな」と内心密かに思っていましたが(今も思っていたりしますが)、とりあえずどうなろうと、見逃さずに済むことだけは確実で、心穏やかに日々を過ごせるというものです。


そういうことで、FODプレミアムのライブ配信、昨日までは無いものと思い込んでいましたが、結果、大いに楽しく見られました。
福井貫太の顎負傷や、ダメージ甚大と見えた(意識ははっきりしていたようですが)森且貴が少し心配ではありますが...。




コメント (2)
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