ということで、あすリートチャンネル、というかYouTubeを使った配信で、辰吉寿以輝vs中村誠康戦を見終えました。
初回早々、辰吉が右クロスから返しの左フックを決め、中村の右瞼から出血させる好スタート。
追撃も割と力み無く出て、右ボディアッパーから返した左フックでダウン奪取。
しかし、ここから以前の悪癖というか、単発狙いになったか、中村の粘りもあってフィニッシュならず。
2回以降は顔を朱に染めつつ、気迫の前進を見せる中村に押され気味。
出てくる相手に対し、真っ直ぐ下がる上、ロープ際に辿り着くとそこで止まってしまうので、中村に反撃の手を出させてしまう。
初回立ち上がり早々は、それこそ往年の父君ぽく、サイドに出つつダックして外すシーンもあったのに、ちょっと展開が変わると、元の木阿弥というか...ああいう「良い味」を出せていたことを忘れてしまう?あたりは、やはりまだキャリア不足か。
とはいえ4回、徐々に左ジャブも出て、ヒットもこれから増えてくるか、と思ったところで、中村の出血が酷くなり、TKOの宣告となりました。
出血とダウンにもめげず、奮戦していた中村でしたが、クリアに打たれた傷で、具合も酷く、仕方ないところでした。
辰吉寿以輝の、ランカーとしての実力証明は如何に、というところでいえば、良いところが出た立ち上がり、以前の硬さ、力みが出てしまったその後、立て直しつつあったところでの試合終了、という具合だったので...まずまずの出来だったが、結論は次回以降へ持ち越し、というところでしょうか。
もっと落ち着いて左リードから、力まずコンビで追撃、という感じが出てきたら、ランカーとして充分、注目に値する存在になれる可能性はあると思います。
とはいえ、本当の本当に...というところは、この日のマッチメイクを見ても、陣営が辰吉の防御や耐久力を含めた技量力量に、本当の信を置いていないのは明らかで、そういう縛りが完全に解けないと、というのも事実です。
そして、そういう試合が組まれるには、まだ少し...というか、けっこう時間と試合数が要ることでしょうね。それ自体は仕方ないことですが。
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セミセミは、大阪帝拳所属になったロリ・ガスカと、丸田陽七太らと対戦経験のあるサウスポー、ジョー・テホネスの比国対決。
初回は従来通りサウスポーで闘ったテホネスが、2回開始から何故か、クロフォードばりに?右構えにスイッチして闘う。
しかしガスカの、飛び込み様の左フックで倒され、立ち上がったがカウント中に再び崩れ落ちてしまう。痛烈なワンパンチKOでした。
ガスカは小國以載との二試合でよく覚えていますが、さすがに以前の切れ味はないものの、パワー健在といったところか。
日本のランカークラスにとっては、色んな意味で良い相手だと思いますが、なかなかこぞって挑む、という風にはならんのでしょうね。